コケ植物

コケ植物

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 維管束を持たず、根・茎・葉の区別が不明確な植物の総称である。
  • 種子を作らず、胞子によって繁殖する「胞子植物」の一種に分類される。
  • 体全体から水分を吸収するため、主に湿り気の多い環境に生育する。

解説

陸上植物の分類において、最も大きな基準の一つが「維管束」の有無です。コケ植物は維管束を持たないため、水分や養分を運ぶ効率的な仕組みが発達していません。そのため、シダ植物種子植物のように大きく成長することはできず、地表を這うような小型の形態をとります。

植物全体の分類体系で見ると、まず維管束の有無でコケ植物とそれ以外に分かれ、維管束を持つものはさらに「胞子で増えるか(シダ植物)」「種子で増えるか(種子植物)」で分けられます。種子植物はさらに胚珠の状態によって裸子植物被子植物に分類されるという階層構造になっています。コケ植物はこの体系の中で、最も原始的な特徴を残したグループと言えます。

また、コケ植物には根のような形をした「仮根(かこん)」がありますが、これは体を地面に固定するためのものであり、一般的な植物の根のように水分を吸収する機能はほとんどありません。水分は主に体の表面全体から直接取り込んでいます。

コラム

コケ植物は、大きく分けて「セン類(スギゴケなど)」と「タイ類(ゼニゴケなど)」に分類されます。これらは陸上生活に適応した初期の植物と考えられており、進化の過程を知る上でも重要な存在です。受精には水が必要なため、乾燥した場所よりも日陰湿地を好んで群生します。また、コケ植物の生活環においては、私たちが普段目にしている緑色の体(配偶体)が主体であり、これは他の維管束植物とは異なる大きな特徴です。

小学生のみなさんへ

コケ植物は、日かげやしめった場所に生えている小さな植物のなかまです。道ばたや公園のすみに、緑色のじゅうたんのように広がっているのを見たことがあるかもしれませんね。

ふつうの植物には、水を通すための「維管束いかんそく」というくだがありますが、コケ植物にはそれがありません。そのため、が高くなることができず、地面にはりつくようにして生きています。また、根・くき・葉の区別もはっきりしていません。

ふやすときは、アサガオなどのように種を作るのではなく、「胞子ほうし」という小さなつぶを飛ばしてなかまをふやします。根のように見える「仮根かこん」という部分は、体を地面にしっかり固定する役割やくわりを持っています。

ルラスタコラム

コケ植物は、からからに乾燥かんそうしても死なないものが多いです。雨がふると、またすぐに青々とした姿すがたにもどります。とても強い生命力を持っているのですね。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…