まとめ
【定義】
船体の最も低い部分(船底)から、船上の構造物の最高点(掘削用鉄塔の先端など)までの垂直距離を指す。
学習の要点
- 重要語句:地球深部探査船「ちきゅう」、掘削用鉄塔(デリック)、垂直距離
- 用語の意義:船舶の規模を示す指標の一つであり、特に研究船や探査船においては、深部掘削のための巨大な構造物を含む全高が重要となる。
解説
船底からの高さは、船舶の喫水線下の部分から最上部までの全高を示す。地球深部探査船「ちきゅう」を例にとると、その高さは130mに達する。これは船底から、船上にそびえる巨大な掘削用鉄塔(デリック)の先端までの距離を測定したものである。
この高さが必要とされる背景には、世界最高レベルの掘削技術がある。「ちきゅう」は全長210m、船底からの高さ130mという巨大な船体を有し、海面から海底、さらにその下の地中へと掘削パイプを降ろす能力を持つ。海底下7,000mまでの掘削が可能であり、これは地球内部の構造解明や、地震発生メカニズムの調査、生命誕生の謎を探るための標本採取を目的としている。
科学的調査においては、海底深部の岩石(コア試料)を直接採取することが極めて重要であり、巨大な鉄塔を備えた船体構造は、マントル到達や巨大地震発生帯の直接観察を実現するための必須要件となっている。
補足
「ちきゅう」のような巨大な探査船は、GPSと連動した自動船位保持装置(DPS)を備えており、強風や潮流の中でも掘削ポイントから外れないよう、船の位置を数メートル以内の誤差で維持し続けることができる。
参照: 学習指導要領準拠資料
小学生のみなさんへ
「船底(せんてい)からの高さ」とは、船の一番下の部分から、一番高いところまでの長さのことです。
日本がほこる「ちきゅう」という大きな調査船は、この高さが130メートルもあります。これは、ふつうのビルよりもずっと高い、巨大な「掘削用鉄塔(くっさくようてっとう)」というタワーが船の上に立っているからです。
なぜこんなに高い船が必要なのでしょうか。それは、深い海の底にある地面を、さらに深くほり進めるためです。「ちきゅう」は海底から7,000メートルも深くほって、地面の中にある岩石などのサンプルをとることができます。
この調査によって、地球の中がどうなっているのかや、どうして大きな地震がおきるのか、そして地球でどのように命が生まれたのか、という大きなナゾをときあかそうとしています。
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