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炭酸カルシウム

炭酸カルシウム

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

炭酸カルシウム
石灰石や大理石、貝殻などの主成分であり、化学式 CaCO₃ で表される無機化合物

解説

炭酸カルシウムは、塩酸(HCl)と反応して二酸化炭素(CO₂)、水(H₂O)、塩化カルシウム(CaCl₂)を生成します。化学反応式は CaCO₃ + 2HCl → CaCl₂ + H₂O + CO₂ と表されます。実験室で二酸化炭素を発生させる代表的な方法であり、発生した気体に火のついたマッチを近づけると火が消えることで確認できます。

試験では、この反応における「量的関係」が頻出します。一定量の塩酸に対して炭酸カルシウムを増やしていくと、ある点までは気体の発生量が増加しますが、塩酸がすべて反応しきると、それ以上炭酸カルシウムを加えても気体は発生しません。例えば、塩酸70cm³と炭酸カルシウム10gが過不足なく反応して2400cm³の二酸化炭素が発生する場合、それぞれの量を0.3倍にすると、塩酸21cm³と炭酸カルシウム3gで720cm³の気体が発生します。この際、反応後の液を蒸発乾固させると、生成した塩化カルシウムなどの固形物が残ります。

項目 炭酸カルシウム 炭酸水素ナトリウム
化学式 CaCO₃ NaHCO₃
酸との反応 二酸化炭素が発生 二酸化炭素が発生
熱分解 約900℃以上の高温で分解 比較的低温で分解し、水も発生
主な用途 石灰石・大理石・チョーク 重曹・ふくらし粉・入浴剤
コラム

自然界では、サンゴや貝殻の主成分として存在し、長い年月をかけて石灰岩や大理石の地層を形成します。石灰水(水酸化カルシウム水溶液)に二酸化炭素を通すと、水に溶けにくい炭酸カルシウムができて白く濁りますが、さらに二酸化炭素を通し続けると、水に溶けやすい炭酸水素カルシウムに変化して再び透明になります。この現象は、自然界で鍾乳洞が削られたり、つらら石が形成されたりする仕組みと同じです。また、工業的にはセメントの原料としても極めて重要です。

小学生のみなさんへ

炭酸たんさんカルシウムは、みなさんの身近にある貝がらや卵のから、チョークなどの主な成分せいぶんです。石灰石や大理石という石も、この炭酸カルシウムからできています。

この物質に塩酸をかけると、あわが出て二酸化炭素が発生します。また、理科の実験で使う「石灰水」に二酸化炭素をふきこむと白くにごりますが、あの白い沈殿ちんでんの正体も炭酸カルシウムです。

テストでは、塩酸と炭酸カルシウムが反応する「重さの割合」がよく出ます。塩酸の量に対して、反応できる炭酸カルシウムの量は決まっているので、グラフを読み取る練習をしておきましょう。

ルラスタコラム

石灰岩でできた山に雨水がしみこむと、長い時間をかけて岩がけずられ、鍾乳洞しょうにゅうどうという大きな洞くつができることがあります。自然がつくる芸術作品も、炭酸カルシウムの性質に関係しているのですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 炭酸カルシウムに塩酸を加えたときに発生する気体は何ですか。
二酸化炭素
【応用】 石灰水に二酸化炭素を通し続けると、一度白く濁ったあとに再び透明になるのはなぜですか。
水に溶けにくい炭酸カルシウムが、さらに二酸化炭素と反応することで、水に溶けやすい炭酸水素カルシウムに変化するためです。
【実践】 一定量の塩酸に炭酸カルシウムを加えていく実験において、ある一定量以上の炭酸カルシウムを加えても気体の発生量が増えなくなる理由を説明しなさい。
加えた塩酸がすべて反応しきってしまい、炭酸カルシウムが未反応のまま残る状態になるためです。このとき、発生する気体の量は塩酸の量に比例して限界に達します。

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