セッカイ岩(石灰岩)

一般小学生

まとめ

解説

石灰岩は、地質学的な分類において「生物岩」または「化学的堆積岩」に属します。多くの場合、温暖な浅い海に生息していたサンゴ、フズリナ、貝類、石灰藻などの死がいが海底に堆積し、長い年月をかけて押し固められることで形成されます。そのため、内部から当時の海洋環境を示す化石が見つかることも珍しくありません。

化学的な性質としては、主成分である炭酸カルシウムが酸に対して非常に敏感に反応します。野外での岩石判定においては、うすい塩酸をかけた際に二酸化炭素が発生するかどうかが、石灰岩を特定するための決定的な判断基準となります。色は純度が高いと白っぽくなりますが、不純物が混ざることで灰色や黒色、赤みを帯びることもあります。

コラム

石灰岩は産業界において極めて重要な役割を担っています。最も代表的な用途はセメントの製造で、石灰岩を主原料として粘土などと混合・焼成することで作られます。また、鉄鋼業では不純物を取り除く「造滓剤(ぞうさいざい)」として、農業では酸性化した土壌を中和する肥料として活用されています。

関連する岩石として「チャート」が挙げられますが、チャートは放散虫などのシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするため、塩酸をかけても反応せず、非常に硬いという違いがあります。また、石灰岩が地下で熱による変成作用を受けると、結晶質石灰岩、いわゆる「大理石(マーブル)」へと変化します。

小学生のみなさんへ

石灰岩せっかいがんは、大昔の海にいたサンゴや貝がらの死がいが、海の底にたくさん積もって固まった石です。もともとは生き物からできているなんて、おどろきですね。

この石には、おもしろいとくちょうがあります。それは、うすい塩酸えんさんという液体えきたいをかけると、シュワシュワとあわを出してとけることです。このときに出るあわは、二酸化炭素にさんかたんそというガスです。理科の実験でもよく出てくるので、覚えておきましょう。

石灰岩は、私たちの生活の中でもたくさん使われています。たとえば、学校の校舎やビルをつくるためのセメントの材料になります。日本には石灰岩がとれる山が各地にあり、とても大切な資源しげんになっています。

ルラスタコラム

石灰岩が長い年月をかけて熱や力で変化すると、大理石という美しい石になります。ホテルの床や、有名な彫刻ちょうこくにも使われているんですよ。石灰岩と大理石は、実は親戚のような関係なのです。

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