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通気性

一般小学生

まとめ

通気性
土壌や物体において、内部を空気流通しやすい性質

解説

通気性は、植物の健全な生育において極めて重要な物理的要因です。土壌中では、土の粒子同士がくっついて塊を作る「団粒構造」が形成されると、その塊の間に大きな隙間(マクロ孔隙)が生まれます。この隙間が空気の通り道となり、大気中の酸素を根に供給し、根の呼吸によって生じた二酸化炭素を外部へ排出する役割を果たします。

一方で、粒子がバラバラな「単粒構造」や、踏み固められた土壌では、隙間が小さいため通気性が悪化します。通気性が不足すると、根は酸素欠乏状態となり、エネルギー代謝が阻害されて「根腐れ」を引き起こします。また、酸素が少ない環境(嫌気的条件)を好む微生物が活発になり、植物に有害なガス発生することもあります。

比較項目 通気性が良い状態 通気性が悪い状態
土壌構造 団粒構造(粒子が塊になっている) 単粒構造(粒子が詰まっている)
主な隙間 大きな隙間が多く、空気を通しやすい 隙間が小さく、水がたまると空気が遮断される
植物の反応 根の呼吸が活発で、養分吸収もスムーズ 根が酸欠になり、成長が止まったり枯れたりする
コラム

園芸や農業では、通気性を高めるためにパーライトやバーミキュライト、腐葉土などの土壌改良材を混合するのが一般的です。また、水草の光合成実験などに見られるように、水中であっても酸素や二酸化炭素の移動(ガス交換)は生物の生存に不可欠です。土壌における通気性は、まさに陸上植物にとっての「呼吸のしやすさ」を決定づける指標といえます。

小学生のみなさんへ

植物は、葉っぱだけでなく、地面の下にある「根」でも呼吸こきゅうをしています。人間が鼻や口から空気を吸うのと同じように、根も土の中にある酸素さんそを取り入れているのです。

「通気性」とは、この空気の通りやすさのことです。土のつぶとつぶの間にちょうどよい隙間すきがあると、空気はスイスイ通ることができます。でも、土がカチカチに固まっていたり、水がずっとたまっていたりすると、空気が通れなくなって根が苦しくなり、植物が枯れてしまうこともあります。

ルラスタコラム

ミミズが土の中を動き回ると、土の中に小さなトンネルがたくさんできます。これが空気の通り道になって、通気性をよくしてくれるのです。ミミズがいる土で植物がよく育つのは、ミミズが「天然のたがやし機」になってくれているからなんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 植物の根が呼吸するために必要な、土の中の空気の通りやすさを何というか。
通気性
【応用】 土の通気性が極端に悪くなると、植物にはどのような悪影響が出るか。
根が酸素不足に陥り、呼吸ができなくなることで「根腐れ」を引き起こし、枯れてしまうことがある。
【実践】 砂土と粘土質の土を比較したとき、一般的に通気性が高いのはどちらか。また、粘土質の土の通気性を改善するにはどのような工夫が有効か。
砂土の方が粒子が大きく隙間が多いため通気性が高い。粘土質の土では、パーライトや腐葉土を混ぜて「団粒構造」を促進させることで通気性を改善できる。

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