まとめ
解説
はん状組織は、火成岩の中でも特に「火山岩」に分類される岩石に見られる組織です。この組織の最大の特徴は、肉眼でもはっきりと見える大きな結晶である「斑晶(はんしょう)」と、その隙間を埋める非常に細かい粒やガラス質である「石基(せっき)」が混ざり合っている点にあります。
この組織ができる理由は、マグマが冷え固まるスピードの変化にあります。まず、地下深くにあるマグマだまりでは、温度がゆっくりと下がるため、一部の成分が時間をかけて大きな結晶へと成長します。これが斑晶の正体です。その後、噴火などによってマグマが地表付近へ移動すると、外気に触れるなどして急激に冷やされます。このとき、残りの成分は結晶として大きく成長する時間がなく、ごく小さな粒の集まりや、結晶にすらなれないガラス質として固まります。これが石基となります。このように、はん状組織は「ゆっくり冷える段階」と「急激に冷える段階」の2段階を経て作られるのです。
| 比較項目 | はん状組織(火山岩) | 等粒状組織(深成岩) |
|---|---|---|
| 構成要素 | 斑晶と石基が混在 | すべて大きな結晶 |
| 冷却速度 | 地表付近で急冷 | 地下深くでゆっくり |
| 代表的な岩石 | 安山岩、玄武岩、流紋岩 | 花こう岩、閃緑岩、斑れい岩 |
はん状組織に含まれる「ガラス質」とは、原子が規則正しく並んで結晶を作る暇もなく固まってしまった状態を指します。また、斑晶の種類を調べることで、そのマグマが地下深くでどのような成分を蓄えていたかを知る手がかりになります。対照的な組織である「等粒状組織」は、すべての結晶がじっくり時間をかけて成長するため、石基が存在せず、粒の大きさがほぼ揃っているのが特徴です。
マグマが冷えて固まってできた岩石を調べると、大きな粒と、目に見えないくらい小さな粒が混ざっていることがあります。この作りを「はん状組織」と呼びます。
大きな粒は「斑晶」といって、地下深くでゆっくり時間をかけて育った結晶です。一方で、その周りにある小さな粒の集まりは「石基」といいます。これは、マグマが地面の近くまで上がってきたときに、急に冷やされて大きな粒になれなかったものです。
チョコレートの中にナッツが入っている様子をイメージすると分かりやすいかもしれません。ナッツが「斑晶」で、周りのチョコが「石基」のようなイメージです。このように、冷え方のちがいによって岩石の見た目が変わるのは、とてもおもしろいですね。
岩石をうすく削って顕微鏡でのぞくと、はん状組織はまるでステンドグラスのような美しい模様に見えることがあります。石の種類によって斑晶の色や形がちがうので、宝石のように見えることもあるんですよ。
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