温室さいばい

一般小学生

まとめ

  • ビニールハウスなどの施設を用いて温度を人工的に調節し、作物の成長を促進したり出荷時期を調整したりする栽培方法。
  • 植物の成長速度に関わる「積算温度」を管理することで、自然環境下よりも早い収穫(促成栽培)や安定した供給を可能にする。
  • 気温の変化は植物だけでなく、昆虫の活動開始や越冬形態、世代交代のサイクルにも大きな影響を与える。

解説

温室栽培は、ガラス室やビニールハウスを利用して、太陽光の熱を逃がさないようにしたり、暖房器具で加温したりすることで、植物にとって最適な温度環境を作り出す農法です。この方法の最大の利点は、本来の季節よりも早く収穫する「促成栽培」が可能になる点や、寒冷地でも温暖な地域の作物を育てられる点にあります。

植物の成長は、日々の平均気温を合計した「積算温度」に大きく左右されます。例えば、開花から収穫までに1000℃の積算温度が必要なスイカの場合、平均気温が25℃であれば、1000÷25=40日後に収穫できる計算になります。温室栽培ではこの原理を応用し、人工的に温度を高く保つことで、収穫までの日数を短縮させています。

コラム

気温の変化は動物の生態にも密接に関わっています。多くの昆虫は気温の上昇とともに活動を始めます。例えば、ミツバチは春になると吸蜜活動を活発化させ、カマキリは卵の中で冬を越し、暖かくなるとふ化します。モンシロチョウのように、冬の間は「さなぎ」の状態で活動を停止して寒さに耐える(越冬)など、生物はそれぞれの温度環境に適応した生存戦略を持っています。

小学生のみなさんへ

「温室栽培さいばい」とは、ビニールハウスやガラスの部屋を使って、中の温度を人工的にあたたかくして野菜や果物を育てる方法のことです。外が寒い冬の間でも、ハウスの中をあたたかく保つことで、春や夏にしかとれない野菜を早く育てて、お店に並べることができます。

植物が育つには、毎日の気温を合計した「積算温度」というものが関係しています。例えば、あるスイカが育つのに全部で1000度必要だとします。まわりの温度がずっと25度なら、1000÷25で、40日後に食べごろになるという計算です。温室を使えば、この温度を自由にコントロールできるので、計画的に作物を育てることができるのです。

また、気温は虫たちの生活にも大切です。モンシロチョウは冬の間、じっと動かない「さなぎ」の姿で寒さにたえます。これを「越冬えっとう」といいます。暖かくなってくると、さなぎからチョウになって飛び始めます。このように、生き物はまわりの温度に合わせて、いつ活動するかを決めているのですね。

ルラスタコラム

温室栽培のおかげで、私たちは一年中いろいろな野菜を食べることができます。でも、ハウスをあたためるためにはたくさんのエネルギーが必要です。最近では、太陽の光をうまく使ったり、地球にやさしい方法で温度を上げたりする工夫も進んでいるんですよ。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…