ジャガイモのくぼみ

一般小学生

まとめ

  • ジャガイモの表面に螺旋(らせん)状に配置されている小さなくぼみのこと。
  • 植物学的には「側芽(そくが)」が存在する部位であり、ここから新しい芽や根が伸長する。
  • くぼみの配列が地上の茎における葉の付き方(葉序)と一致することから、ジャガイモが根ではなく「茎」が肥大化したものであることを示す形態学的特徴である。

解説

植物の茎は、本来「支持」と「通路」という2つの大きな役割を担っています。植物体を支え、根から吸収した水や葉で作られた養分を運ぶための器官です。しかし、環境や生存戦略に応じて、その形態を大きく変化させることがあります。これを「茎の変態」と呼びます。

ジャガイモは、光合成によって作られたデンプン蓄えるために地下茎の一部が太くなったもので、「塊茎(かいけい)」と呼ばれます。表面にある「くぼみ」を詳しく観察すると、一定の規則に従って螺旋状に並んでいることがわかります。これは地上の茎で葉がつく場所(節)に対応しており、ジャガイモが茎としての性質を保持している証拠です。同様の変態として、サトイモの地下茎や、イチゴが地面を這って増えるための匍匐(ほふく)茎、ヘチマの巻きひげ、ヤマノイモのむかごなどが挙げられます。

コラム

ジャガイモのくぼみ(芽)には、ソラニンやチャコニンといった天然の毒素が含まれることがあります。これらは植物が外敵から身を守るために作り出す物質ですが、人間が摂取すると食中毒の原因となるため、調理の際にはくぼみの部分を深く取り除く必要があります。また、日光に当たって表面が緑色になった部分にも同様の毒素が生成されるため注意が必要です。

小学生のみなさんへ

ジャガイモをよく見ると、表面に小さなくぼみがたくさんありますね。これは「芽(め)」が出る場所で、理科の世界ではとても大切な目印です。

実は、ジャガイモは土の中にありますが、根っこではなく「くき」が大きくなったものです。ふつうの植物のくきには葉っぱがつきますが、ジャガイモのくぼみは、葉っぱがつく場所と同じように、きれいな螺旋らせん状にならんでいます。このくぼみから新しい芽が出て、次の植物へと育っていくのです。

植物のくきには、体を支えたり栄養を運んだりする働きのほかに、ジャガイモのように栄養を貯蔵ちょぞうする役割を持つものもあります。ほかにも、ヘチマの「巻きひげ」や、イチゴの地面をはう「ランナー」なども、実はくきが形を変えたものなんですよ。

ルラスタコラム

ジャガイモのくぼみから出る芽には、毒があることを知っていますか?これは、ジャガイモが虫や動物に食べられないように自分を守るための仕組みです。料理をするときは、くぼみの部分をしっかり取ってから食べるようにしましょうね。

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