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はん状組織

一般小学生

まとめ

はん状組織
火山岩に見られる、大きな結晶である斑晶と、それを取り囲む微細な結晶やガラス質からなる石基が混在した組織
  • 地下深くで成長した「斑晶」と、地表付近で急冷された「石基」で構成される
  • マグマの冷却速度が途中で急激に変化することによって形成される
  • 安山岩や玄武岩などの火山岩に共通して見られる特徴的な組織である

解説

はん状組織は、火成岩の中でも特に「火山岩」に分類される岩石に見られる組織です。この組織の最大の特徴は、肉眼でもはっきりと見える大きな結晶である「斑晶(はんしょう)」と、その隙間を埋める非常に細かい粒やガラス質である「石基(せっき)」が混ざり合っている点にあります。

この組織ができる理由は、マグマが冷え固まるスピードの変化にあります。まず、地下深くにあるマグマだまりでは、温度がゆっくりと下がるため、一部の成分が時間をかけて大きな結晶へと成長します。これが斑晶の正体です。その後、噴火などによってマグマが地表付近へ移動すると、外気に触れるなどして急激に冷やされます。このとき、残りの成分は結晶として大きく成長する時間がなく、ごく小さな粒の集まりや、結晶にすらなれないガラス質として固まります。これが石基となります。このように、はん状組織は「ゆっくり冷える段階」と「急激に冷える段階」の2段階を経て作られるのです。

比較項目 はん状組織(火山岩) 等粒状組織深成岩
構成要素 斑晶と石基が混在 すべて大きな結晶
冷却速度 地表付近で急冷 地下深くでゆっくり
代表的な岩石 安山岩、玄武岩、流紋岩 花こう岩、閃緑岩、斑れい岩
コラム

はん状組織に含まれる「ガラス質」とは、原子が規則正しく並んで結晶を作る暇もなく固まってしまった状態を指します。また、斑晶の種類を調べることで、そのマグマが地下深くでどのような成分を蓄えていたかを知る手がかりになります。対照的な組織である「等粒状組織」は、すべての結晶がじっくり時間をかけて成長するため、石基が存在せず、粒の大きさがほぼ揃っているのが特徴です。

小学生のみなさんへ

マグマが冷えて固まってできた岩石を調べると、大きな粒と、目に見えないくらい小さな粒が混ざっていることがあります。この作りを「はん状組織そしき」と呼びます。

大きな粒は「斑晶はんしょう」といって、地下深くでゆっくり時間をかけて育った結晶けっしょうです。一方で、その周りにある小さな粒の集まりは「石基せっき」といいます。これは、マグマが地面の近くまで上がってきたときに、急に冷やされて大きな粒になれなかったものです。

チョコレートの中にナッツが入っている様子をイメージすると分かりやすいかもしれません。ナッツが「斑晶はんしょう」で、周りのチョコが「石基せっき」のようなイメージです。このように、冷え方のちがいによって岩石の見た目が変わるのは、とてもおもしろいですね。

ルラスタコラム

岩石をうすく削って顕微鏡でのぞくと、はん状組織はまるでステンドグラスのような美しい模様に見えることがあります。石の種類によって斑晶の色や形がちがうので、宝石のように見えることもあるんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 はん状組織において、大きく成長した結晶である「斑晶」の周りにある、微細な結晶やガラス質の部分を何といいますか。
石基(せっき)
【応用】 はん状組織ができる過程で、マグマの冷却速度はどのように変化しますか。
地下深くでゆっくり冷えて斑晶が成長した後、地表付近で急激に冷えて石基ができるという2段階の冷却プロセスを経て形成されます。
【実践】 はん状組織が見られる岩石(火山岩)と、等粒状組織が見られる岩石(深成岩)では、どちらがより地表に近い場所で形成されたと考えられますか。
はん状組織を持つ岩石(火山岩)の方が、地表付近で急激に冷やされたため、より地表に近い場所で形成されたと考えられます。

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