一般小学生
まとめ
- 燃料が酸素不足によって不完全燃焼を起こした際に発生する、炭素を主成分とした黒い微粒子のこと。
- ろうそくの炎の「内炎」部分で多く発生し、熱せられた粒子が白熱することで炎を明るく光らせる原因となる。
- 炎の中にガラス棒や陶器を挿入すると、未燃焼の炭素が物体の表面で冷やされて黒く付着するため、実験的に確認できる。
解説
ろうそくなどの有機化合物が燃焼する際、周囲の酸素が十分に供給されない条件下では「不完全燃焼」が進行する。炎の構造において、外側の空気が届きにくい「内炎」では特に酸素が不足しやすく、燃料に含まれる炭素が二酸化炭素にまで完全に酸化されずに、固体微粒子の状態で残留する。これが「すす」の正体である。
内炎が明るく輝いて見えるのは、この熱せられた炭素粒子(すす)が白熱して光を放っているためである。実験において、炎の中にガラス棒や冷たい陶器の皿を短時間挿入すると、表面に黒い物質が付着する。これは、炎の中で浮遊していた高温の炭素粒子が、冷たい物体の表面に触れて急激に温度が下がり、固体として定着したものである。この現象を利用して、燃焼状態や炎の各部分の性質を調べることができる。
小学生のみなさんへ
ろうそくを燃やしたとき、炎の真ん中あたりにガラスの棒を入れると、黒い汚れがつくことがあります。この黒い粒の正体が「煤」です。
すすは、物が燃えるときに酸素が足りなくて、燃えきれなかった「炭素」という物質が粒になって残ったものです。ろうそくの炎は、外側は空気がたくさんあってよく燃えますが、内側の「内炎」という場所は空気が届きにくいため、すすが発生しやすくなります。実は、ろうそくの炎が明るく光っているのは、この熱くなったすすが光っているからなのです。
ルラスタコラム
昔の日本では、植物の油を燃やして出た「すす」を集めて、習字で使う「墨」を作っていました。今でも高級な墨は、特別な油を燃やして丁寧にとった「すす」から作られているんですよ。
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