銅の黒さび

一般小学生

まとめ

  • 酸素が十分にある環境で銅を加熱した際、その表面に形成される黒色の酸化物
  • 化学的には酸化銅(II)(CuO)であり、銅原子と酸素原子が1:1の割合で結合した物質である。
  • 金属内部への酸素の浸透を防ぐ保護層として機能し、さらなる腐食を抑制する性質を持つ。

解説

銅の粉末や薄い銅板をガスバーナー外炎で加熱すると、金属特有の赤褐色から速やかに黒色へと変化します。これは、高温状態で銅(Cu)が空気中の酸素(O2)と結びつく「酸化反応」が起こるためです。この反応を化学反応式で表すと「2Cu + O2 → 2CuO」となります。

この実験において、加熱後の物質の質量を精密天秤で測定すると、元の銅の質量よりも増加していることが確認できます。この増加分は、反応によって銅と結合した酸素の質量に相当します。銅と酸素が反応する際の質量比は常に「銅:酸素 = 4:1」という一定の割合(定比例の法則)になることも、中学・高校理科における重要なポイントです。

コラム

銅やアルミニウムの表面に生じる酸化膜(さび)は、非常に緻密な構造をしています。そのため、一度表面が酸化されると、それがバリアとなって内部の金属がそれ以上酸素に触れるのを防ぎます。これに対し、鉄のさび(赤さび)は隙間が多く、内部まで腐食が進行しやすいという違いがあります。

また、酸化反応は一般的に熱を放出する「発熱反応」です。鉄の酸化反応における発熱を利用したのが「使いすてカイロ」です。銅の加熱実験では外部から熱を加えますが、物質が酸素と結びつくという化学的な仕組みの根底は共通しています。

小学生のみなさんへ

10円玉などの銅を火であぶると、表面が真っ黒になることがあります。これは、銅が空気の中にある酸素さんそとくっついて「酸化銅さんかどう」という別の物質ぶっしつに変わったからです。この黒い部分を「銅の黒さび」と呼びます。

鉄にできる「赤さび」は、放っておくと中までボロボロにしてしまいますが、銅の黒さびは表面をしっかりガードして、中までサビが進まないように守ってくれる役割があります。見た目は黒くて汚れたように見えますが、実は銅を守っているのですね。

ルラスタコラム

10円玉が古くなると黒ずんで見えるのも、長い時間をかけて少しずつ酸素と反応した結果なんだよ。でも、お酢やレモン汁につけると、この黒いサビがとけて、またピカピカの褐色かっしょくに戻るんだ。自由研究で試してみるのもおもしろいね!

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