一般小学生
まとめ
- 銅が空気中の酸素、水分、二酸化炭素と反応して表面に生じる青緑色のさび。
- 緻密な構造で金属の表面を覆い、内部の腐食を防ぐ「保護被膜」として機能する。
- 自由の女神や鎌倉の大仏の独特な色は、この緑青が表面を保護しているために保たれている。
解説
緑青(ろくしょう)は、銅や青銅が湿った空気中で酸化し、さらに水分や二酸化炭素と結びつくことで生成される物質です。化学的には「塩基性炭酸銅」と呼ばれます。鉄に発生する赤さびが金属を脆くし内部まで腐食させるのに対し、緑青は非常に緻密で安定した層を形成します。
この層は酸素や水を通しにくいため、一度表面が緑青で覆われると、それ以上の酸化(腐食)が内部へ進行するのを防ぐ「保護被膜」の役割を果たします。この性質があるため、銅製の屋根や像は塗装をしなくても数百年以上の耐久性を維持することが可能です。
小学生のみなさんへ
10円玉や古いお寺の屋根が、きれいな青緑色になっているのを見たことはありませんか?これは「緑青」といって、銅という金属にできる「さび」の仲間です。
ふつう、鉄にできる「赤さび」は金属をボロボロにしてしまいますが、緑青は少しちがいます。緑青はとても強くて、銅の表面をぴったりとおおって守ってくれるのです。このおかげで、中の方までボロボロにならずに、何百年も形をたもつことができます。有名な鎌倉の大仏や、アメリカの「自由の女神」が青緑色なのも、この緑青のおかげなのです。
昔は「毒がある」と言われてこわがられていたこともありましたが、今は体に害がないことがわかっています。もし10円玉に緑青がついていても、心配しなくて大丈夫ですよ。
ルラスタコラム
自由の女神は、もともとは今の10円玉のような「銅の色(茶色)」をしていたことを知っていますか?アメリカの海風にあたって、長い時間をかけて緑青ができたことで、今の美しい青緑色になったのです。完成したばかりのころは、今とはまったくちがう見た目だったんですね!
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