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潜望鏡(せんぼうきょう)

一般小学生

まとめ

潜望鏡(せんぼうきょう)
鏡の反射を利用して、壁などの障害物の向こう側や高い場所を見るための道具

解説

潜望鏡は、光の「直進」と「反射」という物理的な性質を応用した光学機器です。基本構造は、筒の両端に2枚の平面鏡を45度の角度で、かつ互いに平行になるように配置したものです。物体から届いた光が上の鏡で90度下向きに反射し、さらに下の鏡で90度水平方向に反射することで、観察者の目に像が届きます。この仕組みにより、直接見ることができない遮蔽物の先や、高い位置からの視界を確保することが可能になります。

現代の軍事用潜望鏡や精密な観測機器では、鏡の代わりに「直角プリズム」が多用されています。プリズムは光の全反射を利用するため、鏡よりも光の損失が少なく、より鮮明な像を得られるという利点があります。また、レンズ系を組み込むことで倍率を変え、遠方の目標物を詳細に観察する機能も備わっています。

比較項目 平面鏡 直角プリズム
反射の原理 金属蒸着面での反射 ガラス界面での全反射
光の透過率 反射のたびに低下する 極めて高い
像の質 多重反射による歪みが出やすい 歪みが少なく鮮明
コラム

光の反射に関する重要な法則として、鏡に映る像の性質があります。例えば、身長150cmの人が自分の全身を映すために必要な鏡の最小の長さは、身長の半分である75cmです。これは、光の反射角入射角と等しくなるため、目から頭頂部と足先までの範囲をカバーするのに身長の半分の鏡があれば事足りるからです。

また、2枚の鏡を組み合わせて万華鏡のような効果を作る際、鏡の角度によって見える像の数が変わります。この数は「360÷鏡の角度-1」という計算式で求めることができます。例えば、鏡を90度の角度で配置した場合、360÷90-1=3となり、実物を含めて合計4つの像(鏡の中には3つ)が観察されます。

小学生のみなさんへ

せん望鏡は、かべの向こう側や、高い場所にあるものを、すがたをかくしたまま見るための道具です。海の中をすすせんかんが、海の上にある船の様子をたしかめるために使われるのが有名です。

仕組みはとてもシンプルで、つつの中に2枚の鏡が入っています。上の鏡で光を下に反射はんしゃさせ、下の鏡でその光をもう一度反射はんしゃさせて目に届けることで、はなれた場所の景色が見えるようになります。2枚の鏡をななめ45度にかたむけて、平行にならべることがポイントです。

ルラスタコラム

実は、動物の中にも潜望鏡のような目を持つものがいます。カバやワニは、水の中に体をかくしたまま外の様子が見えるように、目が頭のてっぺんについています。自然界の潜望鏡といえるかもしれませんね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 潜望鏡の内部で、2枚の鏡はどのような位置関係で配置されていますか。
2枚の鏡は、光の進む方向に対してそれぞれ45度の角度で、互いに平行になるように配置されています。
【応用】 潜望鏡において、鏡の代わりに直角プリズムを用いる主なメリットは何ですか。
全反射を利用することで光の損失を抑え、鏡よりも明るく鮮明な像を得ることができる点です。
【実践】 2枚の鏡を120度の角度で合わせたとき、鏡の中に見える像の数はいくつですか。計算式も答えてください。
2つ。計算式は「360÷120-1=2」となります。

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