直角二等辺三角形のプリズム

一般小学生

まとめ

  • 45度・45度・90度の角度を持つ三角柱型の光学素子で、光の進路を正確に制御するために用いられる。
  • ガラスと空気の境界で起こる「全反射」の現象を利用し、光を90度または180度曲げることができる。
  • 鏡による反射と比較して光の減衰が少なく、双眼鏡や潜望鏡などの精密な光学機器に不可欠な部品である。
  • 解説

    直角二等辺三角形のプリズムの最大の特徴は、全反射を利用した高い反射効率にあります。一般的なガラスの屈折率は約1.5であり、空気との境界における全反射の臨界角は約42度です。このプリズムの斜辺に対して光が45度の角度で入射するように設計すると、入射角が臨界角を超えるため、光は境界線で屈折することなく100%反射されます。

    具体的な用途としては、光の進路を90度変える「偏角プリズム」としての利用や、二つの面で反射させて光を180度折り返す「ポロプリズム」としての利用が挙げられます。特に180度折り返す際には、上下左右が反転した像を元に戻す(正立させる)効果があり、双眼鏡の内部構造などで重要な役割を果たしています。

    コラム

    理科の実験や入試問題では、プリズム内を通る光の経路を正確に作図する問題が頻出します。入射角と反射角が等しくなる反射の法則だけでなく、ガラスから空気へ出る際にどの面で全反射が起きているかを見極めることがポイントです。また、このプリズムは一眼レフカメラのファインダー内に配置されるペンタプリズムの構成要素としても応用されています。

小学生のみなさんへ

直角二等辺三角形の形をしたガラスの固まりのことを「直角二等辺三角形のプリズム」と呼びます。このガラスは、鏡のように光をはね返す特別な力を持っています。

ふつうの鏡は、光を少しだけ吸収してしまいますが、このプリズムは「全反射ぜんはんしゃ」という仕組みを使って、光を100パーセントはね返すことができます。そのため、遠くの景色を明るく、はっきりと見ることができるのです。理科のテストでは、光がどのようにはね返って進むのかを、図の中から選ぶ問題がよく出されます。

ルラスタコラム

潜水艦(せんすいかん)などで使われる「潜望鏡せんぼうきょう」の中には、このプリズムが2つ入っています。上のプリズムで光を下に曲げ、下のプリズムでまた横に曲げることで、海の中から外の様子を見ることができるんですよ。

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