共鳴箱

一般小学生

まとめ

  • 音源(おんさや弦など)の微小な振動を効率よく空気中に伝え、音量を増大させるための中空の箱。
  • 箱の板面全体の振動と、内部の空気の共振(共鳴)を利用して音を増幅させる仕組みを持つ。
  • アコースティックギター、バイオリン、ピアノなどの弦楽器のボディ部分に広く応用されている。

解説

音の正体は物体の振動ですが、弦や細いおんさなどは空気に触れる面積が小さいため、単体では周囲の空気を大きく震わせることができず、音は小さく聞こえます。そこで共鳴箱を取り付けることで、音源の振動を箱の板面全体に伝え、さらに箱内部の空気に強制振動(共鳴)を起こさせます。

これにより、空気に触れる面積が劇的に増加し、一度に大量の空気を振動させることが可能になります。この原理によって、小さなエネルギーの振動が大きな音響エネルギーへと変換され、私たちの耳に豊かな音として届くようになります。材質には、振動が伝わりやすく美しい響きを生むスプルース(マツ類)やメイプル(カエデ類)などの木材が多く用いられます。

コラム

共鳴箱の形状や容積、板の厚みなどは、その楽器の音色を決定づける重要な要素です。例えば、箱に開けられた穴(サウンドホール)は、内部の空気が外気と連動して振動する際の通り道となり、特定の周波数の音を強調する役割を果たしています。また、弦の長さや太さ、張りの強さが音の高低振動数)を決めるのに対し、共鳴箱は主に音の大きさと音質を左右します。

小学生のみなさんへ

ギターやバイオリンなどの楽器がっきの「体」の部分にある、中が空っぽになった木の箱のことを「共鳴箱きょうめいばこ」といいます。

弦をはじいたり、おんさをたたいたりしたときに出る音は、そのままではとても小さいものです。しかし、この箱の上にのせると、箱の中の空気がいっしょにふるえて、音がとても大きくひびくようになります。理科の実験でも、音を大きくして聞きやすくするために使われます。

ルラスタコラム

海で拾った大きな貝がらを耳に当てると「ゴー」という音が聞こえることがありますね。あれは貝がらが共鳴箱のような役割をして、まわりの小さな音を大きく響かせているからなのです。

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