一般小学生
まとめ
- タンポポなどのキク科植物に見られる、がくが変化した毛状の器官。
- 受精後に胚珠が種子へと発達する際、風に乗って遠くへ運ぶためのパラシュートの役割を果たす。
- 合弁花類に多く見られる特徴的な構造であり、種子の効率的な散布を可能にする仕組み。
解説
植物の受精は、花粉が柱頭に付着し、花粉管が胚珠へと伸びて精細胞が卵細胞と結合することで行われます。受精が完了すると、胚珠は種子へと成長し、子房は果実へと変化します。この過程で、タンポポなどの合弁花(花びらが根元でつながっている植物)では、通常の花のがくに相当する部分が「かん毛」と呼ばれる特殊な形に変化します。
かん毛は、種子が成熟して親植物から離れる際に、空気の抵抗を受けて滞空時間を延ばす役割を担っています。これにより、種子はわずかな風でも遠方まで運ばれ、生息域を広げることが可能になります。これは植物が移動できないという制約を克服するための、進化の過程で獲得した生存戦略の一つと言えます。
小学生のみなさんへ
タンポポの綿毛を見たことがありますか?あのふわふわした毛の部分を、理科の言葉で「かん毛」といいます。
かん毛は、もともとは花をささえる「がく」という部分が変化したものです。花がさき終わって種ができるとき、このかん毛がパラシュートのような形になります。これがあるおかげで、種は風にのって遠くまで飛んでいくことができるのです。
植物は自分では動けませんが、このように体の形を工夫することで、新しい場所に仲間を増やそうとしているのですね。
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