学習目安 | 小: A | 中: B | 高: S

重心

一般小学生

まとめ

重心
物体の各部に働く重力の合力が作用する点であり、物体の重さがその一点に集中しているとみなすことができるバランスの中心点
  • 物体を一点で支えた際に水平を保つことができる「つり合い支点」となる位置である
  • てこの計算において棒自体の重さを考慮する場合、その全重量が作用する点として扱う
  • 物体の形状や密度の分布によって位置が決まり、必ずしも図形的な中心と一致するとは限らない

解説

物理学において、物体を構成するすべての微小部分には重力が働いています。これらの重力をすべて足し合わせた「合力」が作用する一点を重心と呼びます。物体を一点で支えて水平を保つことができるのは、その支点が重心の真上(鉛直線上)にあるためです。

てこのつり合いを考える際、棒自体の重さを無視できない問題では、その重さがすべて重心にかかっているものとして回転力モーメント)を算出する必要があります。計算を解く際は、以下の4つの手順を意識することが有効です。
1. 働くすべての力を矢印で図示する(棒の重さは重心から下向きに書く)
2. 回転の基準となる支点を決定する
3. 右回りと左回りのモーメントを整理する
4. つり合いの式を立てる

棒の種類 密度の分布 重心の位置
一様な棒 全体が均一で太さが同じ 棒の長さのちょうど中心(中点)
一様でない棒 太さや密度に偏りがある 重い(太い)方に偏った位置
コラム

重心の位置は、実生活のさまざまな現象に関わっています。例えば、ブランコの周期(往復する時間)は、支点から重心までの距離によって変わります。一人が座り、もう一人が立って乗っている場合、立っている人の方が重心の位置が高くなり、支点からの実質的な距離が短くなるため、往復する周期が短くなり速く揺れます。

また、上下方向の力のつり合いにおいても、支点やばねばかりが支える上向きの力の合計は、吊るしたおもりの重さ棒の自重(重心にかかる力)の総和に等しくなります。例えば、右端に20gのおもりを吊るし、中心をばねばかりで支えて水平になった際、ばねばかりが70gを示していれば、棒の重さは 70g – 20g = 50g であると求められます。

小学生のみなさんへ

重心じゅうしんとは、物の「重さのバランスの中心」のことです。たとえば、ほうきを指一本で支えて、たおれないようにバランスがとれる場所が重心じゅうしんです。

太さがどこも同じ棒なら、ちょうど真ん中が重心じゅうしんになります。でも、片方が太かったり重かったりする棒の場合は、重い方の近くに重心じゅうしんが移動します。理科の計算問題では、この重心じゅうしんに棒全体の重さが集まっていると考えて計算するのがコツです。

ルラスタコラム

ブランコで遊ぶとき、座ってこぐよりも立ってこぐ方が、ゆれるスピードが速くなります。これは、立って乗ることで体全体の重心じゅうしんの位置が高くなり、ブランコの上の支えから重心じゅうしんまでのきょりが短くなるからです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 物体の各部に働く重力の合力が作用する点であり、物体の重さがその一点に集中しているとみなせる点を何というか。
重心
【応用】 長さ100cmで太さが一様な棒があるとき、この棒の重心はどこにあるか。
棒の長さのちょうど中心(中点)に位置します。
【実践】 てこのつり合いの計算で、棒自体の重さを考慮する場合、その重さは図のどこに書き入れるべきか。
棒の重心から真下(鉛直下向き)に向かう矢印として書き入れ、その点に棒全体の重さがかかっているものとして計算します。

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