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対流

対流

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

対流
液体や気体などの流体が移動することによって、熱が運ばれる現象

解説

対流は、主に液体や気体といった流体において発生する熱移動の形態です。物質は温められると、質量は一定のまま体積が膨張するため、単位体積あたりの重さである密度が減少します。例えば、96gで96cm³の水(密度1.0g/cm³)を加熱して体積が100cm³に増加した場合、密度は約0.96g/cm³に低下します。この密度の小さくなった部分は周囲より軽くなるため上昇を始め、その空いた場所に温度が低く密度の大きい流体が流れ込むことで、流体全体の循環が形成されます。

水や空気は固体に比べて熱伝導率が非常に低いため、静止した状態では熱が伝わりにくい性質を持っています。しかし、対流による物質そのものの移動が加わることで、熱を効率よく全体へ広げることが可能になります。以下に熱の伝わり方の違いをまとめます。

伝わり方 主な媒体 仕組み
熱伝導 固体 物質内を熱が順に伝わる
対流 液体・気体 物質そのものが移動して運ぶ
熱放射 真空・空間 電磁波として直接伝わる
コラム

対流は地球規模の巨大な現象にも深く関わっています。地上から約10kmまでの対流圏では、太陽によって温められた地表付近の空気が上昇することで雲が発生し、複雑な気象現象を引き起こします。また、北半球の地上では、気圧の差によって高気圧から低気圧へ風が吹き込みますが、これらも熱の不均一による対流の一種です。

さらに、地球内部の固体であるはずのマントルも、長い年月をかけてゆっくりと対流(マントル対流)しており、プレートを動かす原動力となっています。日常生活では、エアコンによる室温調節や、魔法瓶の真空断熱構造(対流を遮断する仕組み)などでその性質を確認できます。

小学生のみなさんへ

おふろに入っているとき、上のほうだけ熱くて下のほうが冷たいと感じたことはありませんか?これは「対流たいりゅう」という現象げんしょうが起きているからです。

水や空気は、温められると軽くなって上の方へ動き、冷たいものは重くなって下の方へ動くという性質せいしつがあります。この動きによって、熱が全体に運ばれていくのです。理科の実験で、みそを入れた水を温めると、みそが下から上へ、そして上から下へとぐるぐる回る様子が見られます。これも対流の力です。

空気でも同じことが起こります。冬にエアコンで部屋を温めるとき、温かい空気は天井のほうにたまりやすいので、扇風機などで空気をまぜると部屋全体が温かくなります。このように、目に見えない空気や水も、温度おんどのちがいによってたえず動いているのです。

ルラスタコラム

魔法瓶(まほうびん)がずっと温かいのはなぜでしょう?実は、入れ物の壁の中を「真空しんくう」にして、空気をなくしているからです。空気がなければ対流が起きないので、熱が外に逃げにくくなるんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 液体や気体が移動することによって熱が伝わる現象を何といいますか。
対流
【応用】 水を熱したとき、温められた部分が上昇するのはなぜですか。「密度」という言葉を使って説明しなさい。
温められると体積が膨張して密度が小さくなり、周囲よりも軽くなるため。
【実践】 金属の棒の一端を熱したときと、ビーカーの水を熱したときでは、熱の伝わり方にどのような違いがありますか。
金属は物質そのものは移動せずに熱が順に伝わる「熱伝導」だが、水は温まった物質そのものが移動して熱を運ぶ「対流」によって伝わる。

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