まとめ
- 昆虫が「さなぎ」の段階を経ずに、幼虫からそのまま成虫へと成長する様式。
- 成長過程は「卵→幼虫→成虫」の3段階であり、完全変態に見られる劇的な形態変化(さなぎ)を欠く。
- バッタ、カマキリ、トンボ、セミなどが代表例であり、幼虫と成虫の形態が比較的似ている。
定義
不完全変態とは、昆虫の生活史において、卵から孵化した幼虫がさなぎの時期を経ることなく、脱皮を繰り返して直接成虫になる成長過程のことである。
解説
昆虫の成長には大きく分けて2つのパターンがあります。そのうちの一つが不完全変態です。不完全変態の最大の特徴は、さなぎの時期がないことです。さなぎにならないため、幼虫から成虫へと脱皮を繰り返しながら、少しずつ体の形を変化させていきます。背中にある「羽のもと」が脱皮のたびに大きくなっていき、最後の脱皮で立派な羽が広がります。
不完全変態を行う昆虫の多くは、幼虫と成虫で食べるものが似ていたり、住んでいる場所が同じだったりすることが一般的です。例えば、バッタの幼虫は成虫と同じように草を食べ、同じような草原で生活します。ただし、トンボのように幼虫(ヤゴ)は水中で生活し、成虫は空を飛ぶといった、生活環境が大きく変わる例外も存在します。
不完全変態のメリットは、さなぎという動けない無防備な期間を作らずに成長できる点にあります。一方で、幼虫と成虫が同じ食べ物を奪い合うことになるという弱点もあります。これに対し、完全変態(カブトムシやチョウなど)は、さなぎの時期に体を劇的に作り変えることで、幼虫と成虫で全く異なる食べ物を食べ、住む場所も分けることで、限られた資源を有効に活用しています。
また、不完全変態の中でも、トンボのように幼虫と成虫で姿や生活場所が大きく異なるものを「半変態」と呼んで区別することもあります。
昆虫が大人になるときに、卵からかえったあと「さなぎ」にならずに、そのまま大きくなって成虫になることを「不完全変態」といいます。
バッタやカマキリ、トンボなどがこの仲間です。赤ちゃんのとき(幼虫)と大人のとき(成虫)の形がよく似ているのが特徴です。
さなぎにならないので、脱皮を繰り返しながら少しずつ羽が伸びていき、最後には立派な成虫になります。
セミも不完全変態の仲間です。セミの幼虫は土の中で何年も過ごしますが、さなぎにはなりません。土から出てきて背中が割れ、中から成虫が出てくる様子は「羽化」と呼ばれます。
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