まとめ
解説
被子植物の多くは、1つの花の中に雄しべと雌しべの両方を備える「両性花」ですが、一部の植物はどちらか一方の生殖器官しか持たない「単性花」を形成します。単性花は、その構造や個体への付き方によって以下のように分類されます。
まず、雄しべのみを持つものを「雄花(おばな)」、雌しべのみを持つものを「雌花(めばな)」と呼びます。さらに、植物の個体単位で見ると、カボチャやヘチマのように1つの株に雄花と雌花の両方が咲く「雌雄同株(しゆうどうしゅ)」と、イチョウやキウイフルーツのように雄花しか咲かない株(雄株)と雌花しか咲かない株(雌株)に分かれる「雌雄異株(しゆういしゅ)」が存在します。
| 項目 | 両性花 | 単性花 |
|---|---|---|
| 花の構造 | 雄しべと雌しべが同居 | 雄しべまたは雌しべのみ |
| 受粉の形態 | 自家受粉が可能なものも多い | 必ず別の花からの受粉が必要 |
| 代表的な植物 | アサガオ、アブラナ、サクラ | カボチャ、トウモロコシ、マツ |
単性花を持つ植物には、風によって花粉を運ぶ「風媒花(ふうばいか)」が多く見られます。例えばマツやスギなどの裸子植物はすべて単性花であり、大量の花粉を風にのせて飛ばすことで受粉の確率を高めています。
また、農業の現場では単性花の性質を理解することが重要です。ビニールハウスで栽培するキュウリやイチゴなどは、自然に風が吹いたり昆虫が来たりしにくいため、人工授粉を行ったり、ハチを放したりして受粉を助ける工夫がなされています。
アサガオやアブラナのように、1つの花の中に「めしべ」と「おしべ」の両方がそろっている花が多いですが、中にはどちらか片方しかない花もあります。これを「単性花」と呼びます。
めしべだけがある花を「雌花」、おしべだけがある花を「雄花」といいます。カボチャやキュウリを育てるとき、実がなる花とならない花があるのは、このためです。実になるのは、根元がぷっくりとふくらんでいる雌花の方だけなんですよ。
また、トウモロコシのように1本の株に両方の花がさく植物もあれば、イチョウのように「オス」と「メス」の木が完全に分かれている植物もあります。植物によって、子孫をのこすための作戦がちがうのはおもしろいですね。
マツの花も単性花です。マツには花びらがありませんが、枝の先に「めばな」が、その少し下に「おばな」がたくさんつきます。風によって花粉を飛ばすため、目立つ花びらが必要ないのです。
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