- 福島県の中央部に位置する、日本で4番目に広い面積を持つ淡水湖。
- 磐梯山の噴火や地殻変動によって形成された断層湖で、高い透明度を誇る。
- 別名「天鏡湖」と呼ばれ、冬には白鳥が飛来する観光地や水資源として重要。
解説
猪苗代湖は、福島県のほぼ中央に位置する湖です。面積は約103平方キロメートルあり、琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖に次いで日本で4番目の広さを誇ります。この湖は、地殻の沈降によってできた窪地に水が溜まって形成された「断層湖」としての性質を持っています。北側には名峰・磐梯山がそびえ立ち、湖面にその姿を映し出す様子は非常に美しく、福島県を象徴する景観の一つとなっています。
この湖の大きな特徴は、その水の透明度です。流入する長瀬川が火山性の酸性水を含んでいるため、湖水も弱酸性を示します。この酸性度によってプランクトンや水草の繁殖が抑えられるため、水が濁りにくく、鏡のように澄んだ状態が保たれています。このことから「天鏡湖(てんきょうこ)」という雅称でも親しまれています。
コラム
猪苗代湖の周辺は、歴史や文化とも深い関わりがあります。湖の北岸にある猪苗代町は、世界的な細菌学者である野口英世の生誕地として有名で、現在も生家や記念館が保存されています。
また、冬になるとシベリアから数千羽の白鳥が飛来する越冬地としても知られており、「猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地」として国の天然記念物にも指定されています。さらに、明治時代に開削された「安積疎水(あさかそすい)」を通じて、郡山盆地の農業や工業を支える重要な水資源としての役割も果たしています。