まとめ
- 天井などの固定点から吊るした糸の先におもりを取り付け、重力によって往復運動を行う装置。
- ふり子の周期は、おもりの質量や振れ幅に関わらず、糸の長さと重力加速度によって決定される(ふり子の等時性)。
- ストロボ写真を用いた解析では、おもりの位置による速さの変化や、位置エネルギーと運動エネルギーの保存・変換を観察できる。
解説
ふり子は、重力と糸の張力の合力によって復元力が働き、円弧上を往復運動する仕組みです。高校物理で扱う「単振り子」において、振れ幅(角θ)が十分に小さい場合、周期 $T$ は $T = 2\pi\sqrt{l/g}$ ($l$: 糸の長さ、$g$: 重力加速度)で表されます。この式が示す通り、周期はおもりの質量には依存しません。
また、ふり子の運動状態を詳細に分析する手法としてストロボ写真が用いられます。写真に写るおもりの間隔が広いほど速さが大きく、間隔が狭いほど速さが小さいことを示します。最下点でおもりの速さは最大となり、最高点では一瞬静止します。このとき、最高点での位置エネルギーが最下点ではすべて運動エネルギーに変換されるという「エネルギー保存の法則」が成り立っています。
ふり子とは、天井などの動かない場所からつるした糸の先に、おもりをつけた装置のことです。公園にあるブランコも、ふり子のなかまです。
ふり子には、とてもふしぎな特徴があります。それは、おもりの重さを変えたり、はなす高さを変えたりしても、1回往復するのにかかる時間は変わらないということです。この時間を変えることができるのは「糸の長さ」だけです。糸を長くすると時間は長くなり、糸を短くすると時間は短くなります。
また、ふり子が動いているとき、一番高いところでは「位置エネルギー」をたくわえ、一番低いところを通るときに一番スピードが速くなります。ストロボ写真という特別な写真で見ると、一番下を通るときにおもりの間隔が広くなっているのがよくわかります。
ふり子のルールを見つけたのは、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイです。彼は教会の天井からつるされたランプがゆれているのを見て、自分の脈をはかって時間を調べ、ゆれ方が小さくなっても往復する時間は変わらないことに気づいたといわれています。
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