まとめ
- 飛行機のようなプロペラと尾翼を備え、風向(風の吹いてくる方向)と風速(空気の移動速度)を同時に測定できる気象観測器具。
- 気象観測データとして用いられる数値は、観測時刻の直前10分間における平均値である。
- 風速は、10分間に空気が移動した距離(m)を600秒で割ることで、1秒あたりの平均速度(m/s)として算出される。
解説
風車型風速計は、航空機のような形状が特徴の観測機器です。垂直尾翼が風を受けて機体を回転させることで、プロペラが常に風上を向く仕組みになっており、この向きによって風向を測定します。同時に、風を受けて回転するプロペラの回転速度を電気信号に変換することで、風速を測定します。
気象学において「風」を定義する場合、風向・風速・風力の3要素が重要です。風向は16方位などで表され、風速は秒速(m/s)で示されます。日本の気象観測では、突風のような瞬間的な値ではなく、10分間の平均風速を公式な記録として採用します。これは、風が常に絶え間なく変化しているため、一定時間の平均をとることで気象の状態を客観的に把握するためです。
風速計には、風車型のほかに3つまたは4つのカップが回転する「風杯型風速計」もあります。風車型は風向と風速を1台で測定できるメリットがありますが、風杯型は風向計を別途設置する必要があります。
また、風の強さを視覚的な目安で分類したものに「ビューフォート風力階級」があります。これは風力0(静穏)から風力12(台風など)までの13段階で構成されており、海面の波の立ち方や陸上の樹木の揺れ方などから風の強さを判定する指標として世界的に利用されています。
風車型風速計(ふうしゃがたふうそくけい)は、まるで小さな飛行機のような形をした、風の様子を調べるための道具です。後ろ側に「尾翼」という羽がついていて、プロペラがいつも風の吹いてくる方を向くようになっています。
この道具のすごいところは、風の吹いてくる向き(風向)と、風の強さ(風速)を一度に観測できることです。プロペラが回る速さを調べることで、風がどれくらい速いのかを正確に知ることができます。
天気予報などで使われる風の速さは、急に吹いた強い風ではなく、10分間の平均した速さを使います。風の様子を正しく知ることは、天気を予想したり、災害から身を守ったりするためにとても大切です。
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