まとめ
- 温暖前線付近において、暖気が寒気の上を緩やかに這い上がることで発生する、水平方向に広く広がる雲の総称。
- 代表的なものに乱層雲や高層雲があり、垂直方向よりも水平方向への発達が著しいのが特徴。
- 温暖前線の接近に伴って出現し、広範囲にわたって長時間、穏やかな雨を降らせる原因となる。
解説
性質の異なる空気の塊(気団)が接触すると、密度や温度の差からすぐには混じり合わず、「前線面」と呼ばれる境界が形成されます。この前線面が地表と交わる線が「前線」です。温暖前線では、勢力の強い暖気が寒気の上を緩やかな傾斜で這い上がるように上昇します。
この緩やかな上昇気流によって、雲は垂直方向ではなく水平方向に薄く広く発達し、これが「層状の雲」となります。温暖前線の進行方向前方では、高度の高い順に巻雲、巻層雲、高層雲、そして厚みのある乱層雲へと変化していきます。寒冷前線で発生する積乱雲が短時間の激しい雨をもたらすのに対し、層状の雲は広い範囲を覆うため、通過前には長時間にわたるしとしとした雨が続くのが特徴です。
層状の雲は、その高度によって分類されます。上空約5~13kmに現れる巻層雲(うす雲)、約2~7kmの高層雲(おぼろ雲)、そしてより低い位置で雨を降らせる乱層雲(あま雲)などがあります。温暖前線が通過した後は、暖気の影響で気温が上昇し、天気は回復に向かいます。
暖かい空気と冷たい空気がぶつかると、雲ができます。暖かい空気が冷たい空気の上にゆっくりとのっかっていくとき、横に長ーく広がる雲ができます。これを「層状の雲」といいます。
この雲ができると、空全体がどんよりとした雲でおおわれます。そして、長い時間、しとしとと弱い雨が降り続くことが多いです。空の高いところから順番に、いろいろな種類の雲が並んでやってくるので、天気が変わる様子を観察するヒントになります。
雲の名前にはルールがあります。横に広がる雲には「層(そう)」という漢字が使われ、逆にもくもくと縦に伸びる雲には「積(せき)」という漢字が使われます。空を見上げて、雲が「層」になっているか「積」になっているか探してみましょう!
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