まとめ
- 石灰石(炭酸カルシウム)を高温で加熱(焼成)して得られる、酸化カルシウム(CaO)の別称である。
- 酸を加えても二酸化炭素を発生させない性質を持ち、元の石灰石とは化学的性質が異なる。
- 化学実験においては、石灰石と塩酸の反応における物質の量的関係や、過不足の計算問題を解く際の重要なキーワードとなる。
解説
石灰石に塩酸を加えると、塩化カルシウム、水、そして二酸化炭素が発生する。この反応において、石灰石をあらかじめ加熱して二酸化炭素を追い出したものが生石灰である。そのため、生石灰に酸を加えても二酸化炭素は発生しない。
化学反応の量的関係を考える際、グラフの分析が不可欠である。例えば、一定量の塩酸に対して加える石灰石の量を増やしていくと、発生する二酸化炭素の量は比例して増加するが、ある一点でグラフが折れ曲がり、それ以上気体が発生しなくなる。この「折れ曲がる点」が、塩酸と石灰石が過不足なく反応した瞬間を示している。
具体的な計算例として、塩酸70cm³に対して石灰石を過不足なく反応させる実験を想定する。塩酸21cm³に対して石灰石3gを反応させた場合、発生する二酸化炭素の体積が720cm³となり、反応後の液を蒸発させて残る固体の重さが3.3g(生成された塩化カルシウム)となるような比率を、グラフから読み取ることが求められる。
生石灰(酸化カルシウム)は、石灰石という石をものすごく高い温度で焼いて作られる白い粉のことです。石灰石に塩酸をかけると、あわ(二酸化炭素)が出てきますが、この生石灰に塩酸をかけてもあわは出ません。焼いたときに、あわのもとになる成分が外に逃げてしまったからです。
理科のテストでは、石灰石と塩酸をまぜたときに、どれくらいの量の二酸化炭素が発生するかをグラフから読み取る問題がよく出ます。どちらかの材料がなくなると、反応は止まってしまいます。グラフがカクッと折れ曲がっているところを見つけるのが、計算のコツです。
反応が終わったあとの液を熱して水を蒸発させると、あとに白い粉が残ります。これは新しくできた「塩化カルシウム」という物質です。もし石灰石を入れすぎて反応しきれなかった場合は、その石灰石もまざって残ることになります。
生石灰は、水と反応するとものすごい熱を出します。この性質を利用して、ひもを引っ張るだけで温まるお弁当の容器などに使われているんですよ。身近なところで役に立っている物質ですね。
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