学習目安 | 小: B | 中: B | 高: A

分別

一般小学生

まとめ

分別
実験で使用した薬品や生じた廃棄物を、その性質や状態に応じて区分し、適切な方法で処理・廃棄すること
  • 意図しない化学反応による発火や爆発、有毒ガスの発生を未然に防ぐ
  • 廃液は性質(酸性・アルカリ性・有機溶媒など)ごとに専用の回収容器に分ける
  • 割れたガラスや注射針などの危険物は、他のゴミと混ぜずに厳重に管理する

解説

理科の実験では、有害な薬品やガラスの破片など、多種多様な廃棄物が発生します。これらを無造作に混合して捨てると、意図しない化学反応による発火や爆発、有毒ガスの発生を招く恐れがあります。そのため、廃液は「酸性」「アルカリ性」「有機溶媒」などの区分に従って専用の回収容器に収め、固形物も燃えるゴミ、不燃ゴミ、危険物(注射針や割れたガラス)に厳密に分ける必要があります。安全な実験は、正確な準備から適切な後片付けまでの一連のプロセスによって成立します。

廃棄物の種類 具体例 処理方法
水溶液廃液 希硫酸、水酸化ナトリウム水溶液 酸・アルカリなどの性質ごとに回収容器へ
有機溶媒 エタノール、アセトン 専用の有機廃液回収容器へ(火気厳禁)
固形廃棄物 試験紙、ろ紙、マッチの燃えかす 可燃・不燃の区分に従ってゴミ箱へ
危険物 割れた試験管、注射針 専用の堅牢な容器に回収し、混入を防ぐ
コラム

実験中のトラブルへの対応も重要です。もし薬品が皮膚に付着したり目に入ったりした場合は、直ちに大量の流水で洗い流さなければなりません。また、実験室での分別は環境保護の観点からも不可欠です。重金属を含む廃液などが適切に処理されずに自然界へ放出されると、深刻な環境汚染を引き起こす可能性があります。SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、化学物質の適正管理は現代の科学者に求められる基本的な素養と言えます。

小学生のみなさんへ

理科の実験じっけんが終わったあとの「お片付け」には、とても大切なルールがあります。それが「分別」です。使った薬やゴミを、種類ごとに正しく分けることをいいます。

実験で使った液をそのまま水道に流すと、パイプの中で薬どうしがまざって、あぶないガスが出たり、爆発したりすることがあります。また、海や川の水をよごしてしまう原因にもなります。だから、先生に言われた通りに、決まった入れ物へ分けて捨てることが必要です。

もし、実験中に薬が手についてしまったら、すぐにたくさんの水で洗い流しましょう。そして、すぐに先生に知らせてくださいね。最後まで安全にお片付けをしてこそ、実験の成功といえます。

ルラスタコラム

実験室にある「廃液ボトル」は、中身がまざってあぶない反応が起きないように、色やラベルで分かりやすく分けられていることが多いんだよ。お家でのゴミ出しも、リサイクルしやすいように分けるのが大事だね!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 実験で使った薬品をそのまま水道に流してはいけない主な理由は何ですか。
環境汚染を引き起こすだけでなく、排水管の中で異なる薬品が反応して有毒ガスが発生したり、管を腐食させたりする危険があるため。
【応用】 廃液を回収する際、なぜ「酸性」や「有機溶媒」などの区分を厳格に守らなければならないのですか。
異なる性質の廃液が混ざると、中和熱による突沸や、予期せぬ化学反応による発火・爆発が起こる恐れがあり、非常に危険だから。
【実践】 実験中に誤って薬品が皮膚に付着してしまった場合、最初にとるべき行動を説明しなさい。
直ちに大量の流水で患部を洗い流し、同時に先生や周囲の人に報告して指示を仰ぐ。

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