学習目安 | 小: C | 中: B | 高: A

揮発性

一般小学生

まとめ

揮発性
液体が常温で蒸発して、気体になりやすい性質
  • 物質の沸点が低く、分子同士を結びつける力(分子間力)が弱い場合に顕著に見られる
  • エタノールやガソリンなどが代表例であり、放置すると速やかに液体が減少する
  • 揮発した気体は引火性を持つことが多いため、取り扱いには厳重な換気と火気厳禁が求められる

解説

揮発性とは、液体の表面から分子が離脱して気体へと変化する「蒸発」の起こりやすさを表す指標です。物質を構成する分子同士が引き合う力である分子間力が弱い物質ほど、周囲からわずかな熱エネルギーを得るだけで分子が自由に動き回り、気体へと飛び出しやすくなります。

一般に、揮発性が高い物質は沸点が低く、室温付近でも活発に状態変化が進行します。この性質は、香料を拡散させたり、速乾性の塗料や溶剤として利用されたりするなど、工業的にも広く活用されています。しかし、揮発した成分は目に見えない気体として空気中に充満するため、静電気などの微小な火花でも爆発的な燃焼を引き起こすリスクがあり、安全管理上の重要な特性として認識されています。

項目 揮発性が高い物質 揮発性が低い物質
蒸発の速度 非常に速い 遅い(またはほとんどしない)
分子間力 弱い 強い
沸点 低い 高い
主な例 ガソリン・アセトン 水・食用油・グリセリン
コラム

身近な現象では、注射の前にアルコール綿で消毒した際、肌がひんやりと感じるのが揮発性の影響です。これはアルコールが急激に揮発する際、周囲から「気化熱」を奪うために起こります。また、ガソリンスタンドで特有の臭いが漂っているのは、ガソリンが極めて高い揮発性を持ち、給油中に一部が気体となって空気中に放出されているためです。化学実験においては、揮発性の高い薬品を扱う際は「ドラフトチャンバー」と呼ばれる局所排気装置を使用し、有害な蒸気を吸い込まないよう対策を講じることが鉄則となっています。

小学生のみなさんへ

「きはつせい」というのは、えきたいがすぐに蒸発(じょうはつ)して、目に見えない「ガス(きたい)」になりやすい性質(せいしつ)のことだよ。たとえば、手をしょうどくするアルコールは、ぬってすぐに乾(かわ)いてなくなるよね。それはアルコールがとても「きはつせい」が高いからなんだ。水よりもずっとはやく空中ににげていってしまうんだよ。ガソリンや除光液(じょこうえき)も同じ仲間(なかま)だよ。火がつきやすいから、使うときはまわりの火に気をつけてね。

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