ニホンウナギ

ニホンウナギ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

ニホンウナギ
ウナギ目ウナギ科に属する魚類で、淡水域で成長した後にマリアナ諸島沖の深海で産卵を行う降河回遊魚

解説

ニホンウナギは、一生の大部分を河川や湖などの淡水域で過ごしますが、産卵期になると数千キロ離れたマリアナ諸島付近の深海へと向かいます。このように、川で育って海で産卵する習性を「降河回遊(こうかかいゆう)」と呼びます。産卵場所でふ化した稚魚は、柳の葉のような形をした「レプトケファルス(葉山幼生)」と呼ばれ、北赤道海流黒潮に乗って日本沿岸へと運ばれます。

沿岸に近づくと、体は透明で細長い「シラスウナギ」へと変態し、河川を遡上して成長します。かつては日本の食文化に深く根付いた身近な魚でしたが、近年の研究によりその複雑な生態が徐々に解明されてきました。しかし、その一方で生息数の減少が深刻な問題となっています。

コラム

現在、ニホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されています。個体数減少の主な要因としては、河川改修による生息環境の悪化、過剰な漁獲、そして海洋環境の変化が挙げられます。特に稚魚であるシラスウナギの不漁は深刻で、養殖に必要な稚魚の確保が難しくなっており、国際的な資源管理の枠組み作りが急務となっています。

小学生のみなさんへ

ウナギは、私たちがよく食べる魚ですが、実はとてもふしぎな一生を送っています。ふだんは川や湖に住んでいますが、卵を産む産卵さんらんの時期になると、日本から遠くはなれたマリアナ諸島しょとうという海の深いところまで長い旅をします。このように川で育って海で卵を産むことを「降河回遊こうかかいゆう」といいます。

海で生まれた赤ちゃんは、潮の流れに乗って日本までやってきます。最初は透明でなぎの葉っぱのような形をしていますが、川に入るころには細長い「シラスウナギ」という姿に変態へんたいします。しかし、最近はウナギが住める環境かんきょうが悪くなったり、たくさんとりすぎたりしたことで、ウナギの数がとても少なくなっています。このままでは、将来ウナギが食べられなくなってしまうかもしれません。

ルラスタコラム

ウナギの赤ちゃんは、最初は「レプトケファルス」という名前で呼ばれます。これはギリシャ語で「細い頭」という意味です。体は透き通っていて、海の中で敵に見つかりにくいようになっているんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 ニホンウナギのように、川で成長して海で産卵する習性を何というか。
降河回遊(こうかかいゆう)
【応用】 ニホンウナギの稚魚(レプトケファルス)が日本沿岸にたどり着くために利用する主な海流を2つ答えなさい。
北赤道海流と黒潮(日本海流)
【実践】 ニホンウナギが絶滅危惧種に指定された主な要因を、漁獲(乱獲)以外の面から1つ答えなさい。
河川改修やダム建設による生息地の喪失や遡上経路の遮断、および海洋環境の変化

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