赤外線

一般小学生

まとめ

  • 温かい物体から放出される、目に見えない電磁波の一種。
  • 物質を介さずに熱を直接伝える「放射熱放射)」の正体。
  • 物体に吸収されることで熱エネルギーに変わり、温度を上昇させる性質を持つ。

解説

赤外線は、すべての物体がその温度に応じて放出している光の仲間です。私たちの目には見えませんが、ストーブの前に立ったときに感じる「じんわりとした温かさ」は、この赤外線が体に当たって熱に変わることで感じられます。このように、空気などの物質を介さずに熱が伝わる現象を「放射」と呼びます。

物体が赤外線をどれくらい吸収するかは、その表面の色によって大きく異なります。一般的に、黒などの濃い色は赤外線を効率よく吸収して熱に変えやすく、白などの薄い色は赤外線を反射しやすい性質があります。実験では、色を塗った試験管に日光を当てると、黒、青、赤、黄、白の順に温度が上がりやすいことが確かめられています。これは色が濃いほど赤外線の吸収率が高いことを示しています。

コラム

赤外線の性質は、ステンレスボトルの保温・保冷機能に応用されています。ボトル内部を真空にすることで「伝導」と「対流」による熱の移動を防ぎ、さらに内側を鏡のように磨き上げる(鏡面仕上げ)ことで、赤外線による「放射」を反射して熱が外へ逃げるのを防いでいます。また、物体から出る赤外線の量を測定することで、対象に触れずに温度を測る非接触型体温計などの技術にも利用されています。

小学生のみなさんへ

太陽の光に当たると温かく感じたり、たき火のそばにいると体がポカポカしたりしますね。これは、目には見えない「赤外線せきがいせん」という光が、熱を運んできているからです。

赤外線には、物の色によって吸いこまれやすさがちがうという、おもしろい特徴があります。黒い服を着ていると太陽の下で熱くなりやすいのは、黒い色が赤外線をたくさん吸いこんで熱に変えるからです。反対に、白い色は赤外線をはね返すので、あまり熱くなりません。

この仕組みは、飲み物の温度をたもつ「まほうびん」にも使われています。中を鏡のようにピカピカにすることで、熱が外ににげないように工夫されているのです。また、体にふれずに熱をはかる「体温計」も、体から出ている赤外線をキャッチして温度を調べています。

ルラスタコラム

テレビのリモコンのボタンを押すと、目に見えない赤外線の信号が飛び出してテレビを動かしています。私たちの生活のいろいろなところで、この見えない光が活躍しているんですね。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…