まとめ
解説
赤外線は、すべての物体がその温度に応じて放出している光の仲間です。私たちの目には見えませんが、ストーブの前に立ったときに感じる「じんわりとした温かさ」は、この赤外線が体に当たって熱に変わることで感じられます。このように、空気などの物質を介さずに熱が伝わる現象を「放射」と呼びます。
物体が赤外線をどれくらい吸収するかは、その表面の色によって大きく異なります。一般的に、黒などの濃い色は赤外線を効率よく吸収して熱に変えやすく、白などの薄い色は赤外線を反射しやすい性質があります。実験では、色を塗った試験管に日光を当てると、黒、青、赤、黄、白の順に温度が上がりやすいことが確かめられています。これは色が濃いほど赤外線の吸収率が高いことを示しています。
太陽の光に当たると温かく感じたり、たき火のそばにいると体がポカポカしたりしますね。これは、目には見えない「赤外線」という光が、熱を運んできているからです。
赤外線には、物の色によって吸いこまれやすさがちがうという、おもしろい特徴があります。黒い服を着ていると太陽の下で熱くなりやすいのは、黒い色が赤外線をたくさん吸いこんで熱に変えるからです。反対に、白い色は赤外線をはね返すので、あまり熱くなりません。
この仕組みは、飲み物の温度をたもつ「まほうびん」にも使われています。中を鏡のようにピカピカにすることで、熱が外ににげないように工夫されているのです。また、体にふれずに熱をはかる「体温計」も、体から出ている赤外線をキャッチして温度を調べています。
テレビのリモコンのボタンを押すと、目に見えない赤外線の信号が飛び出してテレビを動かしています。私たちの生活のいろいろなところで、この見えない光が活躍しているんですね。
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