金属球と輪の実験

一般小学生

まとめ

  • 金属加熱した際の体積変化熱膨張)を視覚的に確認するための基礎的な実験。
  • 常温で輪を通過する金属球が、加熱によって膨張し通過できなくなる現象を観察する。
  • 物質が熱によって膨張・収縮する性質や、金属の種類による膨張率の違いを理解することを目的とする。

解説

金属を加熱すると、内部の原子の熱運動が激しくなり、原子間の平均距離が増大します。これがマクロな視点では体積の増加(熱膨張)として現れます。本実験において、加熱された金属球が輪を通らなくなるのは、この熱膨張によるものです。逆に、加熱した球を冷却すると原子の運動が収束し、体積が減少(収縮)するため、再び輪を通過できるようになります。

金属の種類によって、この膨張のしやすさ(熱膨張率)は異なります。一般にアルミニウム>銅>鉄の順で膨張率が大きく、同じ温度上昇でも体積の変化量に差が生じます。この性質の差を工学的に応用したものが「バイメタル」です。

コラム

バイメタルは、膨張率の異なる2種類の金属板を貼り合わせた部材です。加熱すると、膨張率の大きい金属がより長く伸びようとするため、膨張率の小さい金属側を包み込むようにして、小さい方へ向かって曲がります。この物理的な変位をスイッチとして利用するのが「サーモスタット(自動温度調節器)」です。電気コタツやアイロンなどの家電製品では、温度が上がりすぎるとバイメタルが曲がって接点を離し、電流を遮断することで安全を保っています。

小学生のみなさんへ

金属の玉を火で温めると、大きさが少しだけ大きくなることを知っていますか?これを「熱膨張ねつぼうちょう」といいます。実験では、ふだんはスッと通る輪っかに、温めた金属の玉を通そうとします。すると、玉が大きくなっているので、輪っかに引っかかって通らなくなります。

でも、その玉を水で冷やすと、また元の大きさに戻って、輪っかを通るようになります。金属の種類によって、どれくらい大きくなるかは決まっています。この「温まると大きくなる」という性質は、私たちの生活の中でも役に立っています。

ルラスタコラム

線路のつなぎ目にすき間があるのを見たことがありますか?あれは、夏に太陽の熱でレールが伸びたときに、レール同士がぶつかって曲がらないようにするための工夫なんです。金属の性質を考えて、私たちの生活は守られているんですね。

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