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定滑車

定滑車

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

滑車
滑車の軸が天井や壁などに固定されており、力の向きを変えるために用いられる道具

解説

定滑車は、滑車の軸が固定された状態で回転する道具です。物理学的な視点では、回転軸(支点)から作用点(おもりがかかっている点)と力点(ひもを引く点)までの距離が、滑車の半径として等しい「等腕てこ」の一種とみなされます。そのため、てこの原理に基づき、おもりを持ち上げるために必要な力は、おもり自体の重さと等しくなります。

この道具の最大の利点は、力の大きさを変えることではなく、力の「向き」を自由に変えられる点にあります。例えば、重い物体を真上に持ち上げる際、定滑車を介してひもを下に引くことで、自身の体重を効率的に利用した作業が可能になります。これにより、上方向へ持ち上げるよりも身体への負担を軽減できます。

比較項目 定滑車 動滑車
軸の状態 固定されている おもりと共に移動する
必要な力 おもりの重さと同じ おもりの重さの半分
引く距離 おもりの移動距離と同じ おもりの移動距離の2倍
主な目的 力の向きを変える 重い物を小さな力で動かす
コラム

定滑車を使用しても、物体を持ち上げるために必要なエネルギー(仕事)の総量は変わりません。これを「仕事の原理」と呼びます。具体例として、120gのおもりを10cm持ち上げる場合、ひもを引く力は120g、引く距離は10cmとなります。動滑車のように「力を半分にする」といった利得はありませんが、力の伝達方向を垂直から水平、あるいは上から下へと変えることで、クレーンやエレベーター、井戸のつるべなど、多くの機械装置において不可欠な役割を果たしています。

小学生のみなさんへ

定滑車ていかっしゃは、天井てんじょうや壁にしっかり固定こていされて動かない滑車のことです。この滑車を使っても、持ち上げるのに必要な力の大きさは変わりません。例えば、120gのおもりを持ち上げるには、120gの力で引く必要があります。

「力が弱くならないなら、使う意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、定滑車の一番便利なところは「力の向きを変えられる」ことです。重いものを上に持ち上げる時、そのまま持ち上げるよりも、ひもを下に引くほうが自分の体重をかけられるので楽に感じます。井戸いどで水をくみ上げるときや、カーテンを開け閉めするときなど、身の回りのいろいろな場所で使われています。

ルラスタコラム

クレーン車をよく見ると、たくさんの滑車が組み合わされています。定滑車で向きを変え、動滑車で力を小さくすることで、何トンもある重い荷物を持ち上げることができるのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 定滑車を使って120gのおもりを10cm持ち上げるとき、手でひもを引く力の大きさと、ひもを引く距離はそれぞれいくらになりますか。
120gのおもりを10cm持ち上げる場合、手でひもを引く力の大きさは120g、ひもを引く距離は10cmとなります。
【応用】 定滑車は動滑車と違い、重いものを持ち上げるための力を小さくすることはできません。それにもかかわらず、定滑車が利用される最大の利点は何ですか。
力の向きを変えられる点です。上向きに持ち上げるよりも、ひもを下に引くほうが自分の体重を利用できるため、効率よく作業ができます。
【実践】 定滑車を「てこ」として考えたとき、支点から力点までの距離と、支点から作用点までの距離にはどのような関係がありますか。また、その関係から導かれる力の大きさの特徴を説明しなさい。
支点から力点・作用点までの距離はどちらも滑車の半径に等しく、同じ長さになります。そのため、てこの原理により、おもりを持ち上げるのに必要な力は、おもりの重さと等しくなります。

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