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まとめ
北陸工業地域とは、新潟県、富山県、石川県、福井県の日本海側4県に広がる工業地域のことです。かつては豊かな水資源を背景とした繊維工業が中心でしたが、現在は水力発電による安価な電力を活用した化学工業や金属工業、機械工業などがバランスよく発展しています。
解説
北陸工業地域の大きな特徴は、立地条件を最大限に活かした産業構造の変化にあります。明治から昭和初期にかけては、冬の湿潤な気候を活かした絹織物などの繊維工業が盛んでした。
戦後は、信濃川などの急流河川を利用した水力発電が発達し、豊富な電力を安く提供できるようになったことから、電力を大量に消費するアルミニウム製錬や化学工業、金属工業が急速に発展しました。近年では、工作機械や電子部品といった高付加価値な機械工業の割合も高まっており、中京工業地帯ほどではありませんが、バランスの取れた工業構成となっています。
また、特定の都市に特定の産業が集中する「地場産業」が非常に発達していることも見逃せません。これは古くからの伝統技術を現代の工業製品に応用したものが多く、地域の経済を支える重要な基盤となっています。
コラム
北陸工業地域の具体的な地場産業としては、富山県の製薬(富山の薬売り)、福井県鯖江市のめがねわく製造、石川県の輪島塗や金沢箔、新潟県の三条・燕における金属製品などが有名です。特に鯖江市のめがねわくは、国内シェアの約9割を占める世界的な産地として知られています。
他の工業地帯と比較すると、中京工業地帯は自動車などの「機械工業」の割合が突出しており、京葉工業地域は石油化学や製鉄といった「化学・金属工業」に特化していますが、北陸工業地域はこれら伝統的な地場産業と近代的な重化学工業が共存している点に独自性があります。
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