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全反射

全反射

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

反射
光が屈折率の大きい媒質から小さい媒質へ進む際、入射角が臨界角を超えることで境界線を透過せず、すべての光が反射する現象

解説

光が水やガラスなどの「密な媒質(屈折率大)」から、空気のような「疎な媒質(屈折率小)」へ進むとき、入射角よりも屈折角の方が大きくなります。入射角を徐々に大きくしていくと、屈折角が先に90度に達し、光が境界線に沿って進むようになります。この時の入射角を「臨界角」と呼びます。

入射角がこの臨界角をさらに超えると、光は境界の外へ出ることができなくなり、すべての光が反射します。これが全反射です。全反射が起こるためには、光が屈折率の大きい方から小さい方へ向かうこと、そして入射角が臨界角以上であることの2条件が必須となります。

項目 通常の屈折 全反射
光の進む向き 制限なし 屈折率:大 → 小
透過光の有無 あり なし(0%)
反射光の割合 一部 すべて(100%)
入射角の条件 臨界角未満 臨界角以上
コラム

全反射は、現代の通信技術を支える「光ファイバー」に広く応用されています。中心部の屈折率を高くしたガラス繊維内で光を全反射させ続けることで、信号を減衰させずに遠方まで高速伝送することが可能です。

また、光学機器におけるプリズム(双眼鏡や潜望鏡など)も、鏡の代わりに全反射を利用して光の向きを変えています。光の挙動を理解する上では、屈折現象全般の把握が重要です。例えば、焦点距離10cmの凸レンズで物体を18cmの位置に置いた場合、特定の比率(8:10=10:d)を用いて像の位置を計算できますが、全反射はこれら屈折の延長線上にある特殊な境界条件として位置づけられます。

小学生のみなさんへ

光が水の中から空気に向かって進むとき、ななめに入る角度を大きくしていくと、光が外に出られなくなって、全部はね返ってしまうことがあります。これを「全反射ぜんはんしゃ」といいます。

ふつう、光は水から空気に出るときに少し曲がりますが、ある角度をこえると、まるで鏡のようにすべての光をはね返してしまいます。水そうをななめ下からのぞいたときに、水面が鏡のように光って見えるのは、この全反射が起きているからです。

この仕組みは、インターネット情報じょうほうを運ぶ「光ファイバー」という細い糸のようなものにも使われています。光を閉じこめて遠くまで運ぶことができる、とても便利な性質せいしつなのです。

ルラスタコラム

ダイヤモンドがキラキラとまぶしく光るのも、全反射のおかげです。ダイヤモンドは光を曲げる力がとても強いため、中に入った光が何度も全反射して、外側に強い光となって出てくるのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 全反射が起こるための、光が進む向きに関する条件を答えなさい。
光が屈折率の大きい物質(水やガラスなど)から、屈折率の小さい物質(空気など)へ進むとき
【応用】 入射角を大きくしていき、屈折角が90度になったときの入射角を何というか。
臨界角
【実践】 水中から空気中へ光を進めたとき、入射角を大きくしても全反射が起こらないのはどのような場合か。
入射角が臨界角よりも小さい場合。全反射が起こるには、入射角が臨界角以上である必要がある

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