- 野菜の生産額
- 野菜の栽培によって得られる収益の総額
- 日本の農業総産出額において、米と並び大きな割合を占める重要な部門である。
- 都市近郊での近郊農業や、気候を活かした促成栽培・抑制栽培など、地域ごとに特色ある生産が行われている。
- 輸送技術の向上により、遠隔地からの供給も活発だが、天候による価格変動の影響を受けやすい。
解説
野菜の生産額は、日本の農業において極めて重要な位置を占めています。かつては米が圧倒的でしたが、食生活の変化に伴い野菜の需要が高まり、現在では農業総産出額の約4分の1を占めるまでになりました。
生産の形態は大きく分けて3つあります。1つ目は、大消費地である都市の周辺で行われる「近郊農業」です。輸送距離が短いため、鮮度が重視される葉物野菜などが中心となります。2つ目は、暖かい気候を利用して出荷時期を早める「促成栽培」です。3つ目は、高冷地などの涼しい気候を利用して出荷時期を遅らせる「抑制栽培」です。これらの工夫により、私たちは一年中新鮮な野菜を手に取ることができます。
| 栽培方法 |
特徴 |
主な地域 |
| 近郊農業 |
都市近郊で鮮度を保ち出荷 |
千葉県、茨城県、埼玉県 |
| 促成栽培 |
温暖な気候で出荷を早める |
高知県、宮崎県 |
| 抑制栽培 |
涼しい気候で出荷を遅らせる |
長野県、群馬県 |
コラム
野菜の生産額を統計で見る際は、生産量(トン)との違いに注意が必要です。例えば、キャベツや大根などは重量が重いため生産量が多くなりますが、トマトやイチゴなどは単価が高いため、面積あたりの生産額が高くなる傾向があります。また、近年では南海トラフ巨大地震などの災害リスクに備え、産地の分散や、地形図を活用した避難経路の確保など、生産現場での防災意識も高まっています。統計表の空欄を埋める問題では、各都道府県の気候特性と栽培方法を結びつけて考えることが重要です。