鹿児島湾(錦江湾)に位置する活火山で、現在もなお活発な噴火活動を続けている日本を代表する成層火山です。
解説
鹿児島市の中心部から約4kmという至近距離に位置し、北岳・中岳・南岳の3つの火山体が連なる複合火山です。地質学的には、約3万年前に発生した巨大噴火によって形成された姶良カルデラの南縁に誕生した、後カルデラ火山に分類されます。
歴史上、何度も大規模な噴火を繰り返しており、特に1914年(大正3年)の「大正大噴火」は有名です。この際、流出した膨大な量の溶岩が約400メートルの幅があった瀬戸海峡を完全に埋め立て、それまで島であった桜島を東側の大隅半島と陸続きにしました。現在も日常的に噴火が発生しており、周辺住民は降灰(こうはい)を防ぐための「克灰袋(こくはいぶくろ)」や、道路の清掃、火山シェルターの設置など、火山とともに生きる独自の生活様式を築いています。
コラム
桜島がもたらした火山噴出物は、南九州に広大な「シラス台地」を形成しました。シラスは保水力が極めて低いため、古くから水不足に悩まされ稲作には不向きでしたが、その水はけの良さを利用してサツマイモや桜島大根、桜島小みかんといった特産品の栽培が盛んに行われています。また、日本アルプスや阿蘇山などとともに、地図から場所を特定させる問題や、火山の分布とプレートの沈み込みを関連付ける地理の設問で頻出の用語です。