- むらさきキャベツ液
- アントシアニンを含み、液性によって色が変化する天然の指示薬
解説
むらさきキャベツ液は、植物に含まれる「アントシアニン」という色素の性質を利用した液体です。この色素は、周りの液体の性質(pH)が変わると、その構造が変化して見える色が変わるという特徴を持っています。
具体的には、強い酸性では赤色、弱い酸性ではピンク色、中性ではむらさき色、弱いアルカリ性では青緑色、強いアルカリ性では黄色へと変化します。リトマス紙が「赤か青か」の2色で判断するのに対し、むらさきキャベツ液は色のグラデーションが豊富であるため、液性の強さを視覚的に捉えやすいという利点があります。
コラム
実験でむらさきキャベツ液を作る際は、細かく刻んだむらさきキャベツを煮出すか、冷凍して細胞を壊してから水にさらすことで色素を取り出します。この液は時間が経つと腐りやすいため、保存する場合はエタノールを少量混ぜるなどの工夫が必要です。
また、理科の試験では他の指示薬との比較がよく出題されます。例えば、アンモニアなどの気体を水に溶かした際の液性を調べる際、リトマス紙だけでなく、このむらさきキャベツ液の色変化も知識として持っておくと、より深い理解につながります。