接眼レンズ

接眼レンズ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 顕微鏡鏡筒上端に装着し、目に最も近い位置で観察対象を拡大するためのレンズ
  • 対物レンズによって作られた実像をさらに拡大する役割を持ち、顕微鏡の総合倍率を決定する要素の一つとなる
  • 鏡筒内への塵や埃の侵入を防ぐため、顕微鏡の組み立て時には最初に取り付けるのが鉄則である
接眼レンズ
顕微鏡の鏡筒上端に装着し、目に接して観察するためのレンズ

解説

接眼レンズは、顕微鏡の光学系において最終的な像の拡大を担う重要なパーツです。レンズの側面には「10x」や「15x」といった倍率が刻印されており、顕微鏡の総合倍率は「接眼レンズの倍率 × 対物レンズの倍率」という計算式で求められます。例えば、10倍の接眼レンズと40倍の対物レンズを組み合わせた場合、観察対象は肉眼の400倍の大きさで捉えることができます。

顕微鏡の操作手順において、接眼レンズの取り扱いは非常に厳格です。準備の際は必ず「接眼レンズから先」に取り付け、片付ける際は「対物レンズから先」に外します。これは、鏡筒という筒の中に外部のゴミやホコリが入り込み、内部のレンズや反射鏡を汚すのを最小限に抑えるための工夫です。また、接眼レンズ自体の特徴として、一般に倍率が低いものほどレンズの長さが長く、倍率が高いものほど長さが短いという性質があります。

比較項目 接眼レンズ 対物レンズ
取り付け位置 鏡筒の上端(目の近く) 鏡筒の下端(試料の近く)
取り付け順序 最初に取り付ける 接眼レンズの後に付ける
倍率と長さの関係 長いほど低倍率 長いほど高倍率
コラム

一般的な生物顕微鏡では像が上下左右逆に見えますが、双眼実体顕微鏡では、接眼レンズを通して見る像が実物と同じ向きで見えるのが特徴です。双眼実体顕微鏡を使用する際は、左右の視力差を調整するための視度調整リングが片方の接眼レンズ側に備わっていることが多く、両目で立体的に観察するための精密な調整が求められます。

また、観察時に像が中心からずれている場合、プレパラートを動かす方向に注意が必要です。生物顕微鏡では像が反転しているため、像を中央に寄せたいときは「見えている像がずれている方向」へプレパラートを動かすことで、正しく調整することができます。

小学生のみなさんへ

顕微鏡けんびきょうで観察するときに、目に一番近いところにあるレンズを「接眼レンズ」といいます。このレンズは、対物レンズが大きくしたものを、さらにもう一度大きくして見せてくれる役割があります。

顕微鏡を使うときには、大切なルールがあります。それは、一番最初に接眼レンズをつけることです。もし先に対物レンズをつけてしまうと、鏡筒きょうとうの中にゴミやホコリが入ってしまい、きれいに見えなくなってしまうからです。はずすときは、逆に対物レンズから先にはずします。

見える大きさ(倍率ばいりつ)は、接眼レンズの数字と対物レンズの数字をかけ算して決まります。例えば、接眼レンズが10倍で、対物レンズが10倍なら、100倍の大きさで観察していることになります。ピントを合わせるときは、レンズをプレパラートにぶつけないように、横から見ながら近づけてから、目をのぞいて遠ざけながら合わせるのがコツです。

ルラスタコラム

接眼レンズをよく見ると、倍率が低いものほど長さが長くなっています。対物レンズは逆に、倍率が高いものほど長いので、顕微鏡を使うときにぜひ見比べてみてくださいね!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 顕微鏡を組み立てる際、接眼レンズと対物レンズのどちらを先に取り付けるべきか、その理由とともに答えなさい。
接眼レンズ(鏡筒の中にゴミやホコリが入るのを防ぐため)。
【応用】 接眼レンズの倍率が10倍、対物レンズの倍率が40倍のとき、顕微鏡の総合倍率は何倍になるか。
400倍(計算式:10 × 40 = 400)。
【実践】 生物顕微鏡で観察しているとき、像が左下にずれて見えた。この像を中央に移動させるためには、プレパラートをどの方向に動かせばよいか。
左下(生物顕微鏡では像が上下左右逆に見えるため、像を中央に寄せたい場合は、像がずれている方向と同じ向きにプレパラートを動かす)。

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