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博物館

博物館

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 歴史的な資料や芸術作品、学術的な標本などの文化遺産を収集・保存・調査研究し、それらを一般に公開・展示する施設です。
  • 貴重な展示物を火災から守るため、水や粉末ではなく、資料へのダメージが少ない二酸化炭素などを用いた特殊な消火設備が導入されています。
  • 酸化炭素が酸素を遮断して火を消す「窒息消火」の原理を利用し、消火後に跡が残らないという利点があります。

解説

博物館は人類の貴重な財産を保護する役割を担っています。そのため、万が一の火災の際にも、消火活動によって資料が濡れたり汚れたりすることを防がなければなりません。そこで活用されるのが、二酸化炭素を用いた消火システムです。

物質が燃え続けるには「燃焼の三要素」の一つである酸素が必要ですが、二酸化炭素を放出することで燃焼部を覆い、酸素との接触を断つことで火を消します。これを「窒息消火」と呼びます。二酸化炭素は空気よりも密度が大きいため、効率よく対象を包み込むことができます。

この仕組みの最大の利点は、液体粉末の消火剤と異なり、消火した後に何も残らないことです。この性質は、水に弱い古文書や、複雑な構造を持つ精密機器、美術品などを守るために非常に適しています。同様の理由は、レース車両の火災現場など、迅速かつ機材へのダメージを最小限に抑えたい場所でも活用されています。

コラム

二酸化炭素による消火は非常に有効ですが、室内の酸素濃度が急激に低下するため、人間が吸い込むと酸欠状態になり非常に危険です。そのため、博物館などの屋内施設では、消火装置が作動する前に必ず警告音が鳴り、人が避難する時間を確保するシステムがセットで導入されています。

小学生のみなさんへ

博物館はくぶつかんは、大昔の道具やめずらしい生き物標本ひょうほんなど、大切なものを集めてみんなに見せてくれる場所です。こうした大切なものを守るために、博物館はくぶつかんでは火を消すための特別な工夫がされています。

ふつうの消火器は水や粉が出てきますが、博物館はくぶつかんでは「二酸化炭素にさんかたんそ」というガスを使って火を消すことがあります。火が燃えるには酸素さんそが必要ですが、二酸化炭素にさんかたんそで火を包みこんで、酸素さんそをなくしてしまうのです。これを「窒息消火ちっそくしょうか」といいます。

ガスで火を消すと、水のように大切なものがぬれたり、粉でよごれたりすることがありません。消えたあとは空気中に消えてしまうので、あとの片づけもいらないのです。車のレースで火が出たときも、同じような仕組みの消火器が使われることがあります。

ルラスタコラム

二酸化炭素は、私たちがはき出す息の中にもふくまれています。でも、火を消すための装置から出る二酸化炭素はとてもこいので、人間が吸いこむと苦しくなってしまいます。だから、装置そうちが動く前には必ず大きな音が鳴って、みんなに逃げるよう教えてくれるんですよ。

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