一般小学生
まとめ
解説
金は化学的に非常に安定した元素であり、酸素や水と反応してさびることがほとんどありません。これは、金属が陽イオンになろうとする度合いを示す「イオン化傾向」が全金属の中で最小クラスであるためです。一般的な金属であるマグネシウムやアルミニウムは、希塩酸などの酸と反応して水素を発生しながら溶けますが、金はこのような反応を示しません。
| 比較項目 | 金 (Au) | マグネシウム・アルミニウム等 |
|---|---|---|
| イオン化傾向 | 極めて小さい | 大きい |
| 酸(塩酸など)への反応 | 反応せず溶けない | 反応して水素を出しながら溶ける |
| 空気中での安定性 | 酸化されず光沢を保つ | 表面が酸化されやすい |
金を溶解させるには、濃塩酸と濃硝酸を3:1の体積比で混合した「王水」という特殊な液体が必要です。王水の中では、硝酸の強い酸化作用と塩酸から供給される塩化物イオンの働きにより、金が錯イオンを形成することで液体中に溶け出します。このように、金属の種類によって薬品に対する反応性が異なることは、化学における物質の同定や精錬において重要な指標となります。
小学生のみなさんへ
金は、とてもめずらしくて特別な金属です。ふつうの金属は、時間がたつと空気中の酸素と結びついて「酸化」し、さびてボロボロになってしまいます。でも、金はずっとキラキラした色のままで、さびることがありません。
また、金はとても強い性質を持っていて、ふつうの薬品では溶かすことができません。「王水」という特別な液体を使ったときだけ、溶かすことができます。この「さびにくい」「電気をよく通す」という特徴をいかして、みんなが使っているスマートフォンやゲーム機の中にある、大切な部品にも金が使われています。
ルラスタコラム
金はとてもやわらかい金属で、たたいてうすくのばすと、光がすけて見えるほどペラペラにすることができます。これを「金ぱく」と呼び、お寺の建物や食べ物のかざりにも使われているんですよ。
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