針とストロー

一般小学生

まとめ

  • 金属棒が熱によってわずかに膨張する様子を、針の回転とストローの振れを利用して視覚的に拡大して観察する手法。
  • 金属の熱膨張液体気体に比べて非常に小さいため、微細な変化を捉えるための工夫として用いられる。
  • 物質の熱膨張の性質だけでなく、容器(ガラス)と中身(水)の膨張速度の差を学ぶ実験にも関連する。

解説

一般に物質は温度が上がると体積が増加(膨張)し、温度が下がると体積が減少(収縮)する性質を持つ。しかし、金属のような固体の熱膨張は、液体や気体に比べると極めてわずかである。このため、肉眼で直接その伸びを確認することは困難である。

「針とストロー」を用いた実験では、加熱された金属棒が伸びる力を利用して、その上に置かれた針を転がして回転運動に変える。針には長いストローが取り付けられており、針のわずかな回転がストローの先端では大きな動きとなって現れる。このレバーのような仕組みによって、ミクロン単位の微細な変化を視覚的に捉えることが可能になる。

コラム

熱膨張に関連する現象として、水の特異な性質が挙げられる。水は4℃で体積が最小(密度が最大)になり、それより温度が上がっても下がっても体積が増加する。また、フラスコに入れた水を加熱した際、水面が上昇する前に一瞬だけ下がる現象が見られる。これは、熱がまず容器であるガラスに伝わってガラスが膨張し、その後に中の水に熱が伝わって水が膨張し始めるという、熱伝導時間差によるものである。

小学生のみなさんへ

鉄などの金属を温めると、ほんの少しだけ長さが伸びるという性質があります。でも、その伸びはとても小さくて、目で見てもなかなか気づくことができません。

そこで、金属が伸びたことをわかりやすくするために「針とストロー」を使います。金属の棒の上に針を置き、その針に長いストローをくっつけます。金属が伸びて針が少しでも転がると、長いストローの先が大きく動くので、金属が伸びたことがはっきりとわかるようになるのです。

また、水などの液体も温めるとふくらみます。お湯を入れたフラスコを観察すると、水面が上がる前に一瞬だけ下がることがあります。これは、水よりも先にガラスの入れ物が温まって、先にふくらんで広がるからなのです。

ルラスタコラム

線路のつなぎ目にすき間があるのを見たことがありますか?あれは、夏に太陽の熱でレールが伸びたときに、レールどうしがぶつかって曲がってしまわないようにするための工夫なんだよ。

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