金属のぼう張

一般小学生

まとめ

解説

物質は一般に、温度が上がると熱運動が激しくなり、粒子間の間隔が広がるため体積が増加します。金属においてもこの「熱膨張」が起こりますが、その変化は液体よりもはるかに小さく、肉眼で直接捉えることは困難です。そのため、実験では加熱した金属棒の微小な伸びを針に伝え、その針に刺したストローを回転させることで、変化を視覚的に拡大して確認します。

また、金属の種類によって膨張する割合熱膨張率)には差があります。例えば、アルミニウム、銅、鉄の順に膨張しやすさが異なります。この膨張率の差を利用したのが「バイメタル」です。膨張率の異なる2枚の金属板を貼り合わせると、加熱した際に膨張率の大きい方がより長く伸びようとするため、膨張率の小さい方へと曲がります。この仕組みは、一定の温度に達すると回路を遮断するサーモスタットとして、電気コタツやアイロンなどの家電製品に広く活用されています。

コラム

液体である水の体積変化と比較すると、金属の挙動はより単純です。水は4℃で体積が最小(密度が最大)になり、それより温度が下がっても上がっても体積が増えるという特殊な性質を持ちますが、金属は基本的に温度上昇に伴って一貫して膨張します。

なお、フラスコに入れた水を加熱する実験において、温め始めた直後に水面が一瞬下がることがあります。これは、中の水が温まるよりも先に、容器であるガラスが熱を受けて膨張し、容器の容積がわずかに増えるために起こる現象です。

小学生のみなさんへ

金ぞくを温めると、長さや体積が大きくなります。これを「膨張ぼうちょう」といいます。反対に、冷やすと小さくなります。これを「収縮しゅうしゅく」といいます。

金ぞくが大きくなる変化は、水などの液体とくらべても、とてもわずかです。目で見てもわからないくらい小さいので、実験では金ぞくのぼうに針やストローをつけて、動きを大きくして観察します。また、金ぞくの玉を熱すると、さっきまで通っていた輪を通らなくなる実験でも、大きくなったことがわかります。

金ぞくの種類によって、大きくなる割合はちがいます。この性質を利用して、2種類のちがう金ぞくをはり合わせた「バイメタル」という板があります。温めると曲がる性質があるので、電気コタツなどの温度を調節する装置そうちに使われています。

ルラスタコラム

線路のレールをよく見ると、つなぎ目に少しだけ「すき間」があるのを知っていますか?これは、夏に太陽の熱でレールが温まってのびたときに、レールが曲がってしまわないようにするための工夫なんだよ。

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