- 大陸から水稲耕作(稲作)と金属器(青銅器・鉄器)が伝来し、従来の狩猟・採集から生産経済へと大きく転換した時代です。
- 紀元前10世紀頃から紀元後3世紀後半にかけて続き、薄手で硬い弥生土器の使用や、組織的な集団である「クニ」の形成が最大の特徴です。
- 生産力の向上により余剰生産物が生まれ、富の蓄積や身分の差が生じたことで、社会構造が複雑化しました。
解説
弥生時代の幕開けは、大陸や朝鮮半島から稲作技術と金属器が同時期にもたらされたことにあります。九州北部から始まった稲作は、紀元前2世紀頃には青森県まで到達しましたが、当時の気候条件などから北海道や沖縄までは広がりませんでした。石包丁を用いた穂首刈りや、湿気を防ぐ高床倉庫での穀物貯蔵など、食料を安定して確保するための技術体系が確立されました。
生産力の向上は、土地や水を巡る集落間の争いを引き起こしました。これに対処するため、周囲に堀を巡らせた環濠集落(佐賀県の吉野ヶ里遺跡など)や、見晴らしの良い場所に作られた高地性集落が出現しました。こうした集落が統合される過程で政治的なまとまりを持つ「クニ」が誕生し、青銅器である銅鐸や銅剣などは、地域の団結を強めるための祭祀の道具として用いられるようになりました。