ホッコクアカエビ

ホッコクアカエビ

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • タラバエビ科に属する深海性のエビで、一般に「甘エビ」として流通している。
  • 成長に伴いオスからメスへと性別が変化する「雄性先熟」という生態的特徴を持つ。
  • 血液中に銅を含むヘモシアニンを持つため、酸素と結合した血液や卵が青色を呈する。

解説

ホッコクアカエビは、北太平洋の冷たい深海域に生息するエビの一種です。食卓では「甘エビ」の名で親しまれていますが、この甘みは死後に体内の酵素がタンパク質分解し、グリシンやアラニンといったアミノ酸が生成されることで生じます。そのため、獲れたてよりも少し時間を置いた方が甘みが強くなるという性質があります。

生物学的な最大の特徴は、一生のうちに性別が変化する「雄性先熟(ゆうせいぜんじゅく)」です。孵化してから約5年目まではオスとして機能し、その後、体長が一定の大きさを超えるとメスへと性転換します。私たちが市場で見かける卵を持った大きな個体は、すべてメスに成長した後の姿です。

コラム

甘エビの寿司や刺身で見られる青い卵は、その色の鮮やかさから驚かれることがありますが、これはエビの生理機能による自然な色です。脊椎動物の血液が鉄を含むヘモグロビンによって赤いのに対し、エビやカニなどの節足動物は銅を含む「ヘモシアニン」というタンパク質で酸素を運びます。このヘモシアニンは酸素と結合すると青色になる性質があるため、卵や血液が青く見えるのです。

また、ホッコクアカエビは非常に鮮度落ちが早い食材です。かつては産地近辺でしか生食できませんでしたが、急速冷凍技術や物流の進歩により、現在では全国どこでも刺身として楽しむことが可能になりました。

小学生のみなさんへ

おすし屋さんで「甘エビ」と呼ばれているエビの本当の名前は「ホッコクアカエビ」といいます。冷たい海の深い場所に住んでいて、体が赤いのがとくちょうです。

このエビには、とてもふしぎな特ちょうがあります。それは、大人になる途中で性別が変わることです。生まれたときはみんなオスですが、大きくなるとメスに変身します。これを雄性先熟ゆうせいぜんじゅくといいます。だから、たまごを持っている大きな甘エビは、みんなもとはオスだったということになります。

また、甘エビのたまごが青い色をしているのを見たことがありますか?これは、エビの血の中に「どう」が含まれているからです。人間の血は鉄が入っているので赤いですが、エビの仲間はどうの力で体に酸素さんそを運んでいるため、血やたまごが青っぽく見えるのです。

ルラスタコラム

甘エビは、つり上げられた直後よりも、少し時間がたったほうがおいしくなります。これは、エビの体の中で「アミノ酸」という甘い成分せいぶんが作られるからです。自然のふしぎな仕組みがおいしさを作っているのですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 ホッコクアカエビが一般的に市場や飲食店で呼ばれている名称は何ですか?
甘エビ(アマエビ)
【応用】 ホッコクアカエビの成長過程における性別の変化について、その特徴を説明してください。
雄性先熟(ゆうせいぜんじゅく)と呼ばれ、最初はすべてオスとして成長し、一定の大きさ(5〜6歳頃)になるとメスに性転換する。
【実践】 甘エビの卵や血液が青く見える理由を、成分の観点から記述してください。
血液中に酸素を運ぶための「ヘモシアニン」という成分が含まれており、この成分が銅を含んでいるため、酸素と結合すると青色を呈するから。

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