ディープアクアリウム

一般小学生

まとめ

  • 深海生物を捕獲した際の高い圧力を維持したまま、長期間飼育・観察するために開発された装置です。
  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)などによって開発され、深海の過酷な環境を陸上の研究施設で再現することを可能にしました。
  • 水深が深くなるほど大きくなる水圧の性質を考慮し、生物が急激な減圧で死滅するのを防ぐ役割を果たします。
深海生物海洋工学水圧

解説

深海生物は、地上の大気圧よりもはるかに高い水圧の下で生活しています。水圧は水深が深くなるほど大きくなり、その関係は正比例します。具体的には、水深1cmにつき1cm2あたり1gの圧力が加わり、水深10m(1000cm)では1kgもの重さがかかる計算になります。

一般的な水槽のような低圧環境に深海生物を連れてくると、急激な減圧によって内臓が膨張するなどして死滅してしまいます。ディープアクアリウムは、深海で生物を捕らえた時の高圧状態を保ったまま船上や陸上へ移送し、そのままの環境で飼育することを可能にしました。これにより、これまで死骸でしか観察できなかった深海生物の生態や、熱水噴出孔付近に住む生物の特殊な生理機能を、生きた状態で詳細に研究できるようになりました。

コラム

水圧の差は「浮力」を生み出す原因でもあります。物体の上面にかかる水圧と、より深い位置にある底面にかかる水圧の差が、物体を上に押し上げる力となります。ディープアクアリウムのような高圧環境を維持する技術は、こうした物理的な水圧の性質を精密に制御することで成り立っています。

小学生のみなさんへ

海の深い場所、つまり深海には、ものすごく強い水の力(水圧すいあつ)がかかっています。ふつうの魚の水そうでは、この強い力がなくなってしまうため、深海の生き物はすぐに死んでしまいます。

ディープアクアリウムは、深海と同じような強い力をかけたまま、生き物を飼うことができる特別な装置そうちです。これがあるおかげで、今まで見ることができなかった深海の生き物のくらしを、生きたまま観察できるようになりました。

水は深ければ深いほど、重くなって力を強めます。水深10メートルでは、1センチ四方の小さな場所に1キログラムもの重さがかかります。そんなすごい場所で生きている生き物たちのひみつを解き明かすために、この装置そうちは役立っています。

ルラスタコラム

世界で一番深い場所は、水深が約1万メートルもあります。そこでの水圧は、なんと指先にゾウが乗っているくらいの重さになるんですよ!そんなすごい力の中でも平気で泳いでいる魚がいるなんて、おどろきですね。

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