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液面下の体積

一般小学生

まとめ

液面下の体積
物体が液体の表面よりも下の部分にある部分の体積
  • 物体が排除した液体の体積と等しく、浮力の大きさを決定する重要な要素である
  • 液体の密度が高いほど、同じ浮力を得るために必要な液面下の体積は小さくなる
  • 物体が完全に没している場合、液面下の体積は物体の全体積に一致する

解説

アルキメデスの原理によれば、物体が受ける浮力は、その物体が押しのけた液体の重さに等しくなります。この「押しのけた液体の体積」こそが、液面下の体積です。

浮力をF、液体の密度をρ、液面下の体積をV、重力加速度をgとすると、F = ρVg という式で表されます。物体が浮いているとき、物体の重さと浮力は釣り合っています。そのため、液体の密度が変わると、同じ重さを支えるために必要な液面下の体積も変化します。

液体の種類 液体の密度 液面下の体積 浮力の仕組み
標準 標準 基準となる沈み方
小さい きくなる 密度が低いため、より深く沈んで体積を稼ぐ必要がある
食塩水 大きい 小さくなる 密度が高いため、少し沈むだけで大きな浮力を得る
コラム

船の大きさを表す「排水量」という言葉は、まさにこの液面下の体積に相当する水の重さを指しています。また、氷山が海面に少しだけ顔を出しているのは、氷の密度が海水の密度よりもわずかに小さいため、全体積の約9割が液面下の体積となって浮力を生み出しているからです。

小学生のみなさんへ

おふろに おもちゃを うかべたとき、おもちゃの 下半分だけが 水の中に しずんでいることが ありますね。この「水の中に かくれている 部分の かさ(体積)」のことを「液面下の体積」といいます。

水の中に しずんでいる 部分が 大きければ 大きいほど、水を おし出す 力が つよくなり、物を 上に おし上げる「浮力ふりょく」という 力が 大きくなります。船が 水に うかんでいられるのは、この 液面下の体積を 大きくして、大きな 浮力ふりょくを つくっているからです。

ルラスタコラム

氷が水にうくのは、氷のほうが水よりも少しだけ軽い(密度みつどが小さい)からです。でも、氷のほとんどは水の下にかくれています。北極などの海にある氷山も、目に見えているのはほんの一部で、水の下には巨大な「液面下の体積」がかくれているんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 液面下の体積と、その物体が押しのけた液体の体積にはどのような関係がありますか。
液面下の体積と、その物体が押しのけた液体の体積は常に等しくなります。
【応用】 同じ物体を「水」と「密度の高い食塩水」に浮かべたとき、液面下の体積が小さくなるのはどちらですか。またその理由を答えなさい。
食塩水の方が液面下の体積は小さくなります。理由は、食塩水は水よりも密度が高いため、より少ない体積を排除するだけで物体を支えるのに十分な浮力を得られるからです。
【実践】 物体が完全に液体の中に沈んでいるとき、さらに深く沈めることで液面下の体積を増やすことは可能ですか。
不可能です。物体が完全に液体の中に沈んでいる(没している)状態では、液面下の体積は物体の全体積と一致しており、それ以上深く沈めても排除する液体の体積は変わらないためです。

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