整流子

整流子

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

理科物理電流と磁界モーター

解説

モーターが回転を続けるためには、コイルに働く力の向きを常に一定にする必要があります。磁界中にあるコイルに電流を流すと、フレミングの左手の法則に従って回転力が生じますが、コイルが180度回転すると左右の辺の位置が入れ替わるため、そのままの電流の向きでは回転を妨げる逆向きの力(トルク)が働いてしまいます。

整流子は、外部回路と接続された「ブラシ」と組み合わされることで、この物理的な課題を解決します。円筒状の導体を絶縁体で分割した構造を持ち、コイルが半回転する直前にブラシとの接点が切り替わるように設計されています。この瞬間にコイル内部を流れる電流の向きが反転し、磁界から受ける力の向きが維持されるため、モーターは止まることなくスムーズに回転し続けることができるのです。

コラム

学校の実験で扱う「クリップモーター」などでは、エナメル線の片側の被膜を半分だけ剥がすことで、電流が流れるタイミングを制御し、整流子と似た役割を持たせています。また、近年では物理的な摩耗や電気ノイズを避けるため、整流子とブラシの代わりに電子回路(インバータ)を用いて電流を切り替える「ブラシレスモーター」が、家電製品や電気自動車などで広く普及しています。

小学生のみなさんへ

モーターがずっと同じ方向に回り続けるために、なくてはならない大切な部品が「整流子せいりゅうし」です。モーターの中には、電気が流れると磁石になる「コイル」が入っています。磁石の力で回るのですが、そのままでは半分回ったところで止まったり、逆に戻ったりしてしまいます。

そこで、整流子せいりゅうしの出番です。整流子せいりゅうしは、コイルが半分回るたびに、流れる電気の向きをパッと入れかえる「自動スイッチ」のような働きをします。電気が流れる向きが変わると、磁石のN極S極も入れかわるので、コイルは常に同じ方向に押され続けて、グルグルと回り続けることができるのです。

理科の実験で作る「簡易モーター」では、エナメル線の片側だけを半分けずることがあります。これも、電気が流れるときと流れないときを作ることで、整流子せいりゅうしと同じように回転を助ける工夫のひとつです。

ルラスタコラム

モーターは電気で回りますが、逆にモーターを無理やり手で回すと、電気が生まれることを知っていますか?実は、モーターと発電機は仕組みがそっくりなのです。整流子があるおかげで、回る力から一定の向きの電気を取り出すこともできるんですよ。

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