- 国土交通省に属する特別の機関であり、日本国内の測量や地図作成、地理空間情報の整備を一手に担う組織。
- 国家の測量基準点である三角点や水準点を管理し、正確な地形図の発行や地殻変動の監視を行う。
- 「地理院地図」を通じて、デジタル化された最新の地理情報や防災情報を一般に広く提供している。
解説
国土地理院は、日本の国土の正確な姿を記録し、それを地図として提供する重要な役割を担っています。測量の基準となる「三角点」や「水準点」を全国に設置・管理しており、これによって日本中のあらゆる場所の正確な位置や高さが決定されます。私たちが普段利用する地図やカーナビゲーションのデータも、この国土地理院による正確な測量データが基礎となっています。
近年では、従来の紙の地形図に加えて「電子版」の普及に力を入れています。電子版の地形図は、タブレット端末等での閲覧や拡大・縮小が自由に行えるだけでなく、新しい道路の開通といった最新情報が迅速に反映されるという利点があります。また、特定の情報(標高や土地の成り立ちなど)を選択して重ねて表示したり、必要な箇所だけを印刷したりすることも可能で、教育現場や災害対策など幅広い分野で活用されています。
コラム
地形図の読解は地理学習の基本です。例えば、2万5千分の1地形図において、図上の正方形の1辺が2cmであれば、実際の長さは500m(2cm × 25,000 = 50,000cm)となります。この場合、実際の面積は0.25平方キロメートル(500m × 500m)と計算できます。
また、地形図からは方位や傾斜の急緩を読み取ることも可能です。等高線の間隔が狭いほど傾斜が急であることを示し、広いほど平坦であることを意味します。国土地理院はこれらの地形情報の提供に加え、全国に設置された電子基準点を用いて数ミリ単位の地殻変動を24時間体制で監視しており、地震や火山活動の予測・分析に欠かせないデータを提供しています。