- 日本の気候区分において唯一「亜寒帯(冷帯)」に属し、一年を通じて気温が低く、冬の寒さが非常に厳しいのが特徴です。
- 梅雨や台風の影響をほとんど受けないため、他の地域に比べて年間の降水量が少なく、夏は湿度が低く爽やかな気候となります。
- 広大な面積を持つため地域差が大きく、日本海側の大雪、太平洋側の冬の晴天、内陸部の大きな気温差など多様な側面があります。
解説
北海道の気候は、地理的に北緯41度から45度付近に位置するため、ケッペンの気候区分では亜寒帯(冷帯)に分類されます。冬はシベリア高気圧から吹き出す冷たい北西の季節風の影響を強く受け、マイナス30度を下回る地域も珍しくありません。特に日本海側では、湿った空気が山脈にぶつかることで大量の雪が降ります。
一方で、本州以南で見られる「梅雨」という現象が北海道には存在しません。これは梅雨前線が北上する過程で勢力が弱まるためです。また、台風も勢力が衰えてから接近することが多いため、夏場は比較的安定した天候が続きます。ただし、道東の釧路周辺などでは、夏に千島海流(親潮)の影響で発生する「移流霧(海霧)」により、気温が上がらず霧に包まれる日が多いという独特の現象も見られます。
コラム
雨温図の判別において、北海道(特に旭川など)は「冬の気温が0度を大きく下回る」「年間の降水量が比較的平坦で、梅雨時期の突出がない」という点が大きな決め手となります。例えば、那覇(亜熱帯)は冬でも15度以上、金沢(日本海側)は冬の降水量が極端に多いといった特徴があるため、これらと比較することで北海道の気候的特徴がより鮮明になります。
また、内陸部の盆地では放射冷却現象が強く働くため、冬の冷え込みが厳しくなる一方で、夏はフェーン現象の影響で30度を超える真夏日になることもあり、年較差(一年の最高気温と最低気温の差)が非常に大きいことも受験地理における重要なポイントです。