学習目安 | 小: A | 中: S | 高: A

組み合わせ滑車

一般小学生

まとめ

組み合わせ滑車
定滑車動滑車を複数組み合わせることで、物体を引き上げるために必要な力を軽減させつつ、力の向きを自由に変えられるようにした装置

解説

組み合わせ滑車は、力の方向を変える役割を持つ「定滑車」と、荷重を支える紐の数を増やして必要な力を分散させる「動滑車」を統合した機構です。動滑車を1つ使用すると、物体を支える紐が2本になるため、理論上、手で引く力は2分の1になります。さらに複数の滑車を組み合わせることで、力は4分の1、8分の1と軽減可能になります。計算の際は、まず力を矢印で図示し、支点を明確にした上で、物体と動滑車の合計重量を支える紐の数で割る手順が基本となります。

物理学における「仕事の原理」により、道具を使っても使わなくても、物体を一定の高さまで上げるために必要な仕事の総量(力×距離)は変わりません。そのため、力が軽減された分だけ、紐を引く距離は反比例して長くなります。例えば、120gのおもりを10cm引き上げる際、動滑車2つを組み合わせた装置では、引く力は30g(4分の1)で済みますが、紐を引く距離は40cm(4倍)必要になります。

コラム

実際の試験問題では、動滑車自体の重さを考慮させるパターンが頻出します。おもりの重さだけでなく、動滑車の重さも加算した上で、紐の数で割る必要があるため注意が必要です。また、滑車と紐の間に生じる摩擦まさつや、紐自体の質量を無視できない高度な設定も存在します。

この原理は、クレーン車やエレベーター、劇場の舞台装置など、巨大な重量物を扱う機械に広く応用されています。小さなモーターや人力で大きな荷重を動かすための、極めて効率こうりつ的な機構きこうといえます。

小学生のみなさんへ

「組み合わせ滑車かっしゃ」は、重いものを軽い力で持ち上げるための道具です。ひもをかける車輪には、場所が動かない「定滑車かっしゃ」と、おもりといっしょに動く「動滑車かっしゃ」の2種類があります。これらを組み合わせることで、大きな力を出せるようになります。

たとえば、120gのおもりを持ち上げるとき、動滑車かっしゃを1つ使うと力は半分の60gですみます。さらに動滑車かっしゃを2つに増やすと、力はさらに半分の30gで持ち上げることができます。ただし、力は軽くなりますが、その分だけひもを長く引かなければなりません。10cm持ち上げるのに、20cmや40cmもひもを引く必要があるのです。

ルラスタコラム

滑車は、大昔から重い石を運んだり、船の帆をあげたりするのに使われてきました。身近なところでは、カーテンを引くレールの中や、工事現場のクレーン車の中にもかくれています。探してみるとおもしろいですよ!

テストでの問われ方・理解度チェック

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…