解説
山陽地方は、五畿七道の「山陽道」に由来する名称であり、現代では中国地方の南側を指します。地形的には、広島市の太田川デルタ(三角州)や山口県の秋吉台に見られるカルスト地形など、特色ある景観が点在しています。気候面では、季節風が山地で遮られるため、梅雨や台風の影響を除けば晴天の日が多く、乾燥しやすい傾向にあります。この気候を活かした塩田(かつて)や果樹栽培が古くから行われてきました。
産業面では、沿岸部に石油化学、鉄鋼、自動車などの大規模な工場が並ぶ瀬戸内工業地域が形成されています。また、交通網の整備も進んでおり、山陽新幹線や山陽自動車道が東西を結ぶほか、瀬戸大橋、しまなみ海道といった本州四国連絡橋が、対岸の四国地方との経済的・文化的な交流を支えています。
コラム
歴史的・文化的な側面では、広島市が国際平和文化都市として世界的に知られ、原爆ドームや厳島神社といった世界遺産を擁しています。また、農業においては岡山県の桃やブドウなどの高級果実、愛媛県に近い地域での柑橘類栽培が盛んです。水資源の確保が課題となる地域もあり、香川用水のように他地域から水を引く工夫も歴史的に重要視されてきました。